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脳卒中集中治療科

部長あいさつ

日本医大の脳卒中集中治療科は、脳神経内科と一緒に、脳卒中診療に当たります。当科は、主に脳卒中の急性期医療に携わり、t-PAや血管内治療を中心に診療を行っています。t-PAや血管内治療により、脳梗塞は治せる時代となり、我々の目標は、患者さまの社会復帰です。患者数は、東京でNo 1で、t-PAや血管内治療も一番多く行っています。もし、急に片麻痺、顔面の麻痺、言語障害、視野異常が生じたら、脳卒中のサインかもしれません。119番で救急車を呼び、近くの脳卒中専門施設を受診しましょう。もちろん、日本医大でも、原則、365日、24時間受け入れております。特に大事な事は、発症3.5時間以内でないと、t-PA治療や血管内治療治療は、行えない場合があります。脳卒中は時間との闘いです。症状が出た場合は、迷わず119番に電話し救急車を呼びましょう。それが、あなたや家族を守る、第一歩です。

脳卒中集中治療科部長 木村和美

診療科の特色

救急隊や医療機関から当科の医師へ直接つながる「脳卒中」専用ホットラインを24時間体制で運用し、常に断らない方針です。多くの神経内科専門医、脳卒中専門医に加え、脳血管内治療専門医も在籍し、当直を2名で担当します。
2016年度実績は入院699人、t-PAによる血栓溶解療法63件、急性期脳血管内治療72件、慢性期頸動脈ステント留置術18件で、大学病院では一番の実績です。
急性期や重症者は救急車から直接ストロークケアユニット(SCU:8床)に収容し、同じフロア内にあるMRI、CT、X線、血管撮影室、超音波を利用し、迅速に高度な医療を提供します。脳梗塞、脳出血は当科で治療し、くも膜下出血や脳出血で手術適応がある場合は脳神経外科や救命救急センターと連携をとります。当科で頸部血管エコー、経食道心エコー、右左シャント検索、下肢静脈エコー、脳血管撮影等を行い、脳梗塞の原因を診断し、適切な治療を選択します。
急性期からリハビリテーションを行い、症状が残存する場合は、東京東部脳卒中連携協議会を中心に連携しているリハビリテーション病院へご紹介します。
脳卒中治療は早ければ早い方が後遺症は少なくなります。10年前と劇的な変化を遂げているのが脳梗塞治療、特に超急性期脳梗塞の治療です。突然の言語障害、片側の運動麻痺、顔面の麻痺、視野障害、意識障害など、脳卒中や一過性脳虚血発作が疑われたら、すぐにご連絡をいただければと思います。

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