救命救急科(CCM)
日医救命の歴史と伝統
日本医科大学救急医学教室が運営する高度救命救急センターは、1977年、本邦最初の救命救急センターとして認可されました。1993年には本邦で第1号の「高度救命救急センター」の認定を受けた歴史と、半世紀に近い伝統を持つ、わが国の救急医療をリードする救命救急センターです。
「克己殉公」の具現化のために
本学の学是である「克己殉公」(我が身を捨てて、広く人々のために尽くす)の精神のもと、豊富なマンパワーとスタッフの情熱を背景に、東京都の第3次救急医療施設として、東京消防庁からの救急患者を受け入れています。また都内を中心とした2次救急病院や他病院救命救急センターからの紹介も30%を占め、総じて年間約1700人の重症救急患者を受け入れています。
“One team for saving life”
院内臨床各科と密接に連携しつつ、初期治療から外科的治療、ICU管理まで、当科専属の医師(40名)と看護師(140名)が24時間体制でチーム診療を行います。救急医学教室のスタッフは、救急専門医であると同時に外科専門医、脳神経外科専門医、整形外科専門医、集中治療専門医などのサブスペシャリティを持つ、救急専門医集団でもあります。
収容患者は心肺危機を伴う、命の危険性の高い重症救急疾患が中心です。疾患別内訳は、多発外傷など重症外傷が約20%を占め、脳血管障害、広範囲熱傷、急性中毒、急性腹症、各種臓器不全および心肺停止患者が50%を構成しています。心臓血管集中治療科(CCU)との強固な連携のもと、ショック患者に迅速に治療できる環境を有しています。
対応手術件数は、年間700件ほどです。救命センター内にある緊急手術室を活用し、麻酔科や外科系診療科と協働し、緊急手術でも間に合わない患者をも劇的救命を目指します。来院時心肺停止を除いた全体の救命率は85%。収容患者の3分の2は患者発生現場からの直接搬送です。
地域の安全、安心のために
総合診療科、内科系診療科とも連携し、地域の初期・二次救急医療への貢献にも力を入れております。救急・総合診療センターは年間約2万人の救急患者と8500台の救急車による救急患者を診療し、地域救急医療に貢献しております。
「挑戦」を合言葉に
我々スタッフ一同、皆さまの安全・安心のため、地域社会に信頼いただける救命センターを目指し、日々研鑽に励んでおります。どうぞご支援を賜りますようお願い申し上げます。
大学院教授 救命救急科(CCM) 部長 横堀 將司
お知らせ
当施設は以下の公的、あるいは学会が主導するデータバンクに患者さんのデータの一部を個人情報に配慮をして登録しています。登録を希望されない場合はお申し出ください。
National Clinical Database (NCD)
日本外傷データバンク(JTDB)・日本神経外科データバンク(JNTDB)
日本救急医学会 熱中症・低体温症レジストリ
上記のほかにも、当院の定めるプライバシーポリシーを遵守しつつ、診療データを教育・研究に使用することがあります。希望されない場合はお申し出ください。
初めて当院を受診される患者さんへ
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ご注意
「救命救急センター」とは急性の心肺危機を有するいわゆる第3次救急患者さんを対象とする医療施設であり、紹介や転送依頼に際してはその適応を十分考慮する必要があります。末期がん患者さんや慢性疾患の終末期医療とは明確に区別する必要があります。
受付時間
ご来院される際は、お時間に余裕をもってお越しください。
お問い合わせ
日本医科大学付属病院
〒113-8603 東京都文京区千駄木1-1-5
TEL: 03-3822-2131(代表)
夜間・休日救急外来
TEL: 03-5814-6119
(午後4時00分~翌日午前8時00分・土曜:午後2時00分~翌日 午前8時00分)
※休日(日曜・祝祭日、年末年始(12月30日~1月4日))、創立記念日は24時間対応しております。