急性・慢性腎不全、高血圧、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、膠原病による腎障害、遺伝性腎疾患、水電解質異常など内科的腎臓疾患全般の診療を行っております。
外来患者数は週に約200名で、全ての内科的腎疾患ならびに腎不全に対してきめ細かい診療を心がけております。年間入院患者数は約400名です。必要に応じて腎生検（年間約60件）を実施し、診断治療に役立てています。
特に、慢性腎臓病（CKD）という新しい概念が提唱されており、CKD対策に重点をおいております。また、先天性代謝疾患であるファブリー病の酵素補充療法に積極的に取り組んでおります。その他に腎疾患以外のさまざまな疾患に対して、血漿交換をはじめとする各種血液浄化療法を積極的に行っています。
血液透析療法を要する疾患に対しての診療は、原則として入院患者さんのみを対象としております。慢性腎不全患者さんの新規透析療法導入数は年間約80名、重症合併症に対する治療目的にて紹介される維持透析患者さんは年間200名、その他、急性腎不全患者や他臓器疾患の合併症を有する保存期慢性腎不全患者さんの検査・治療の際の一時的な透析療法を含めると延べ透析患者数は年間約300名におよびます。
外来維持透析療法をご希望の患者さんのために、付属病院最寄りの地下鉄南北線本駒込駅前すぐの場所に日本医科大学腎クリニック（21床）を併設して外来維持透析療法を行っております。

• 腎臓内科 部長　酒井 行直