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認知症先端治療センター

【精神神経科】舘野先生

  • 当院では1999年、全国に先駆けて「もの忘れ外来」を開設し、認知症診断および対象者には世界で初めての抗アルツハイマー病治療薬の投与などの治療を行なってきました。2012年以降は、アルツハイマー病の根本的治療薬の治験を積極的に行い、最先端の認知症治療薬の開発に大きく貢献してきました。このような中、2023年12月にアルツハイマー型認知症に対する新しい作用を持つ治療薬、レカネマブ(レケンビ®)が発売されました。これを機に当院では最新の治療を専門的に行うために「認知症先端治療センター」を開設いたしました。「認知症先端治療センター」では、軽度認知障害および軽度アルツハイマー型認知症を対象に15年以上の認知症診療経験のある熟練した認知症専門医が最新の治療を専門的に行います。
  • 最新の治療を行うにあたり、厚生労働省の定めた厳格な施設基準、実施手順を満たす当院が、精神神経科・脳神経内科の枠を超え、幅広い視点で認知症診療にあたります。さらに放射線科とも緊密な連携をとりアミロイドPETによる診断や、頭部MRIによる状態評価も行い、チーム医療体制を整えて安全な治療を提供します。
  • 認知症先端治療センター 
  • センター長 舘野 周

患者さん・一般の方へ

  • すでに「アルツハイマー病による軽度認知障害」あるいは「軽度アルツハイマー型認知症」と診断されている方は、当センターを受診していただくことができます。
  • 物忘れなどの気になる症状があり、医療機関をまだ受診したことがない方は、従来の精神神経科 物忘れ外来あるいは脳神経内科 もの忘れ外来を受診してください。
  • いずれの場合も、診療情報提供書が必要となります。
  • 受診の際には、正確な診断、日常生活の様子の確認のため、ご家族やご本人のことをよく知る方の付き添いが必要です。
  • 外来予約やお問い合わせは 03-3822-2131(代表)にお電話ください。

医療従事者の方へ

  • すでに「アルツハイマー病による軽度認知障害」あるいは「軽度アルツハイマー型認知症」と診断されている方は、当センターを受診していただくことができます。
  • 認知症が疑われているものの医療機関を未受診の方は、従来の精神神経科物忘れ外来あるいは脳神経内科 もの忘れ外来の受診をお勧めください。
  • 対象となる方は、Mini-Mental State Examination(MMSE)が22点以上の方となりますので、患者様のご負担軽減のためにも事前にMMSE検査を施行した上でご紹介いただけますと幸いです。
  • 治療中、頭部MRIの施行が必須となりますので、MRI禁忌の方は治療をお受けになることができません。
  • 尚、すでに頭部MRIやアミロイドPETなどの画像検査を受けられている方も、厚生労働省の「適正使用推進ガイドライン」(外部リンク)に則り、当院で再検査が必要になる場合があることを患者様にお伝えください。

治療までの流れ

  1. 1.外来予約
  2.   03-3822-2131(代表)にお電話ください。

  3. 2.診察・検査
  4.   レケンビ®投与可能かの評価まず付き添いの方に問診票のご記載をしていただきます(事前にこちらから問診票をダウンロードして記載、当日ご持参いただいても結構です)。レカネマブ(レケンビ®)投与は「適正使用推進ガイドライン」に基づいて行われます。投与が可能かどうかを判断するために、頭部MRI、専門心理士による認知機能検査を行い、さらに脳内のアルツハイマー病の変化の有無を調べる検査(アミロイドPET)を同一敷地内にある日本医科大学健診医療センターで受けていただきます。

  5. 3.治療

  6.   レカネマブ(レケンビ®)による治療が可能と判断された方は、2週間に一度、1回1時間の点滴治療を18か月継続します。治療後半年以内に、頭部MRIで小さな出血やむくみなどを起こす可能性がありますので、複数回頭部MRIを施行します。

  7. 受診予約について詳しくはこちらをご覧ください。