皮膚科学
皮膚科学/皮膚粘膜病態学 佐伯 秀久 大学院教授 |
皮膚に異常をきたす疾患は非常に多く、またしばしば全身性疾患や他臓器疾患と関連する。したがって、一般臨床医として皮膚症状を適切に診療できることは必須な能力である。
このことを踏まえ、卒前教育では、皮膚科診療の基本である発疹学の基礎を学習させ、さらに皮膚科特有の治療法である外用療法、手術療法、光線療法について理解させる。さらに、皮膚科専門医に紹介すべき疾患について理解させる。
卒後教育では、2年間のスーパーローテイト中の初期研修期間に皮膚科を1〜3ヶ月間研修する。その後3〜5年間の後期研修期間中に専門的に皮膚科研修を行う。ここで、発疹学、皮膚生理学、皮膚病理学、臨床アレルギー学/免疫学、感染症学、小児皮膚科学、外用療法、皮膚外科学、腫瘍化学療法、光線療法(紫外線、放射線、レーザー光)、美容皮膚科療法を集中して研修し、これらに関連した基礎研究にも積極的に参加する。
当科では、後期研修期間中に行った臨床研究、基礎研究の結果を積極的に学会報告し、論文を作成することを義務づけている。一定レベル以上の成果については、学位申請が可能である。
大学院進学を希望するものは初期研修終了後あるいは後期研修期間中に受験する。専攻するsubspecialityは、本人の希望により決定される。また当科では、学内、学外、そして海外の研究機関での診療・研究を積極的に奨励している。
当科の教育病院に5年間在籍し資格が満たされれば、日本皮膚科学会認定専門医ならびに日本アレルギー学会認定専門医試験を受験できる。