【肝胆膵外科チーム】
日本医科大学千葉北総病院 外科・消化器外科
外科・消化器外科部長、チームリーダー 中村 慶春(なかむら よしはる)
日本医科大学千葉北総病院は、地域がん診療連携拠点病院として印旛医療圏における高度ながん診療の拡充に努めております。特に肝胆膵外科領域では、日本肝胆膵外科学会から症例数の多い修練施設として認定されております。2023年4月より外科・消化器外科部長に就任した中村慶春医師は、日本肝胆膵外科学会が認定する肝胆膵外科高度技能指導医であり、また日本内視鏡外科学会が認定する腹腔鏡下手術の技術認定医および認定審査官でもあります。特に、膵臓がんや膵嚢胞、IPMN、膵内分泌腫瘍などの膵腫瘍、胆道がん、先天性胆道拡張症に対する低侵襲手術(膵臓・胆道の高難度腹腔鏡下手術)を現在まで400件以上に施行し、全国トップクラスの経験数を持っております。当院(千葉北総病院)におきましても、同様の低侵襲手術を患者さんに安定してお受けいただいております。2021年3月の日本内視鏡外科学会総会特別企画「達人が魅せるこだわりの手術手技」では、学会から指定された5名の演者のひとりとして登壇し、「膵臓・胆道の高難度腹腔鏡下手術手技とその治療成績」について講演をいたしました。
スタッフの青木悠人医師は、日本肝胆膵外科学会高度技能専門医と日本内視鏡外科学会の技術認定医(肝臓)を既に取得しております。また、スタッフの川島万平医師も日本内視鏡外科学会の技術認定医(膵臓)を取得しております。前述の膵がんや胆道がんと共に、肝臓がん(原発性肝がん)や転移性肝腫瘍(大腸がん・胃がん・乳がん・腎がん・卵巣がんなど他の臓器のがんが肝臓へ転移したもの)に対し、低侵襲手術(腹腔鏡下手術)を肝胆膵外科チームとして、安全かつ適切に行っております(肝臓手術の約70%に低侵襲手術を実施しています)。さらに、当院では、低侵襲手術(腹腔鏡下手術)の質を高めることが可能な手術支援用ロボット(ダヴィンチ;da Vinci)を2台備えており、既に肝胆膵の様々な手術に役立てております。またスタッフで准教授の大城幸雄医師は助教の賀亮医師、笠谷峻医師と共に、AIを用いた3D画像手術支援システムを構築し、手術の安全性をさらに高めることにも日々注力しております。
日本医科大学千葉北総病院 外科・消化器外科 肝胆膵外科チーム
手術件数の推移
* 2022年からは腹腔鏡下手術にロボット支援手術も含まれます。