総合医療学
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総合医療学/総合医療・健康科学 髙木 元 大学院教授 |
総合医療・健康科学分野は2013年4月より健康社会予防医学領域に新たに開設された大学院分野である。臓器別の専門分野とは対照的に臓器を超えて総合的、全人的視点で卒前卒後教育および臨床研究を行っている。研究の対象は、日本医科大学付属病院総合診療センターを受診するすべての患者、診療にかかわる医学生、研修医、メディカルスタッフなどである。研究領域としては患者を対象とした臨床研究、学生・研修医・看護師などを対象とした教育研究や行動科学的研究、健康科学に関連した研究に分類される。
臨床研究では、救急患者の実態に関する疫学研究や、感染症に関する研究、老年医学に関する研究に着手している。教育研究については、患者トリアージシステムの構築が医療スタッフに与える影響、新たな教育手法が学生や研修医の学習に及ぼす影響などをテーマにしている。また、健康科学に関連して北海道大学電子科学研究所で開発された新しいクリーン環境技術の睡眠診断への応用を検討中で、将来的には呼吸器疾患や感染症予防などへの展開も考えている。
以上の研究活動を通して、リサーチマインドを持った総合診療医の育成を目標としている。