アレルギー外来

対象疾患

アレルギー性結膜炎、アトピー性角結膜炎、春季カタル(角膜潰瘍を含む)、コンタクトレンズによる巨大乳頭結膜炎、アトピー性白内障

検査

涙液IgE、血清抗原特異的 IgE 抗体測定法

アレルギー性結膜炎(アトピー性角結膜炎、春季カタル含む)の治療法

I.      抗アレルギー薬 (1)点眼薬(メディエーター遊離抑制薬、ヒスタミンH1受容体拮抗薬)アレルギー性結膜炎の基本的な治療となります。(2)内服薬 抗アレルギー点眼薬で不十分な場合、アレルギー性鼻炎を併発している場合など内服薬の処方を行います。現在、ほとんど眠気の感じない内服薬も処方可能となってきました。

II.     ステロイド薬 (1)点眼薬 抗アレルギー点眼薬で不十分な場合、炎症の重症度に応じた力価のステロイド点眼薬を併用します。眼圧上昇、感染症リスク、白内障の問題があるため、定期的に通院の必要があります。(2)内服薬 小児や角膜上皮欠損の症例に用います。全身への副作用を考え、内科、小児科の専門医と連携して治療を行います。(3)ステロイド懸濁液の瞼結膜下注射 免疫抑制剤の登場によりかなり使用頻度が減りましたが、重症例に対して、トリアムシノロンアセトニドまたはベタメタゾンを上眼瞼の結膜下に注射します。

III.   免疫抑制薬 春季カタルに対して、2種類の免疫抑制点眼薬が認可されている。免疫抑制点眼薬によりステロイドの使用を漸減または中止も可能な場合があります。

IV.   外科的治療 (1)結膜乳頭切除 薬物治療で症状が軽快せず、角膜上皮障害が悪化する場合行う。 (2)角膜プラーク切除

 当科のアレルギー外来は、アレルギー専門医教育研修施設として、社団法人日本アレルギー学会から認定を受けています。