日本医科大学、東京大学、千葉大学
慢性子宮内膜炎の新たな治療の可能性を発見!
~魚に含まれるEPAが妊娠を助ける鍵に~

日  本  医  科  大  学 

東京大学大学院医学系研究科

千   葉   大   学

要旨

 

 不妊や流産を繰り返す原因の一つとされる「慢性子宮内膜炎」。この病気の背景に、脂質代謝の異常が深く関わっていることを、日本医科大学 松田 繁助教、桑原慶充准教授、東京科学大学 大石由美子教授、東京大学 村上 誠教授、千葉大学 眞鍋一郎教授らの共同研究グループが明らかにしました。さらに、魚油に多く含まれるω(オメガ)3系脂肪酸「エイコサペンタエン酸(EPA)」を食事として補うことで、この病気の改善や流産の防止が期待できることも示されました。この研究は、慢性子宮内膜炎に対する新しい治療法を提案するだけでなく、妊娠を考える女性が日常的に取り組める「プレコンセプションケア(妊娠準備のための健康管理)」の重要性を示すものです。研究成果は2025年6月に「Frontiers in Immunology」誌に掲載されます。




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