2022年5月12日
日本医科大学
日本医科大学先端医学研究所病態解析学部門の弓削進弥助教、福原茂朋大学院教授、宮崎大学医学部機能制御学講座血管動態生化学の西山功一教授を中心とした研究グループは、「創傷治癒における血管新生では、血流に対して下流側の損傷血管は伸長するのに対し、上流側の損傷血管はほとんど伸長しない」という、ライブイメージングでしか知り得ない現象を発見し、創傷治癒過程の血管新生における、内腔圧の新たな役割とその制御メカニズムを明らかにしました。本研究成果は、糖尿病や老化など、創傷治癒の遅延が関連する疾患に加えて、心筋梗塞などの虚血性疾患、そしてがんなど、血管新生が深く関わる疾患おいて、血管新生を標的とする新たな診断・治療法開発に貢献するものと期待されます。
本研究は、英国科学誌「Nature Communications(日本時間2022年5月12日(木)18時)」にオンライン版で発表されました。
プレスリリースの全文はこちら (PDF:1011KB)