私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

本学から平成25年度に採択された文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「Clinical Rebiopsy Bank Projectを基盤とした包括がん治療開発拠点形成」について、研究成果報告書を公開します。

プロジェクト名

「Clinical Rebiopsy Bank Projectを基盤とした包括がん治療開発拠点形成」


研究者代表

日本医科大学 学長 弦間 昭彦


研究期間

平成25年~平成29年度


研究プロジェクト目的

がん薬物治療における最も大きな進展は分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場であり、効果的な分子標的治療やがん免疫療法を行うためには、がん細胞解析による有効性の判定を基にした個別化治療開発が必要である。治療抵抗性を獲得したがんに対しては、分子メカニズム解明と新規治療法の開発が必要とされている。
本研究プロジェクトは、治療によるがん細胞変化(転移、再発、抗がん剤耐性)を時間軸でとらえ、臨床治療情報とシークエンシャルなDNA、RNA、蛋白のサンプリングに重点を置いた従来にない画期的なバンクを創設する(Clinical Rebiopsy Bank 創設)。Clinical Rebiopsy Bank を活用して、治療経過でのがん細胞のゲノム、シグナル、代謝、低分子RNA の発現変化を時系列で解析し、耐性メカニズム解明と新規治療法を開発することを目的とする(包括的がん治療のシーズ形成)。
基礎から臨床分野研究者が有機的に結びついた研究組織を形成し、がん耐性化機構の解明とその基礎的研究を直結させた効果的な治療法の開発を進める独創的アプローチにより、革新的な包括的がん治療開発を目指し、社会に貢献することを目的としている。


研究成果報告書

link_pdf Clinical Rebiopsy Bank Projectを基盤とした包括がん治療開発拠点形成 (PDF:2613KB)