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医師・医療機関のみなさまへ

概要

大学付属病院の充実した設備を活用し、小児疾患に幅広く対応しつつ、専門的医療を提供できるよう心がけています。その中で、当院で対応が難しい疾患に対しては、適切な医療機関に繋ぎ、最善の医療を受けて頂くことも地域の基幹病院小児科としての重要な役割と考えています。
現在、常勤医師5名(うち女性支援枠1名)、非常勤医師8名にて診療・研究にあたっています。当科は、日本小児科学会の認定研修施設となっています。また、多摩地域周産期医療提供体制ネットワークの協力施設としても役割を担っています。

外来診療

外来は午前の一般診療と午前・午後の専門外来の体制を取っています。初診の際は紹介状をご持参ください。紹介状をお持ちでなくても、選定療養費(7700円)をお支払いいただいて受診いただくこともあります。また、母子手帳、お薬手帳もお持ちください。
午後は、すべて予約制で、心臓・アレルギー・呼吸器・新生児フォローアップ、乳幼児健診、シナジス外来など、特殊外来の時間帯として、一般外来は行っていません。緊急のご紹介の場合はまず電話でご連絡ください。現在当直体制を休止中のため、午後3時以降のご紹介には対応が難しいことがあります。熱性けいれん、アナフィラキシーなどの救急車による搬送、入院が必要なご紹介は可能な限り午後でも対応しています。

入院診療

入院は、C棟5階の混合病棟で、小児科10床、NICU3床で運用をしております。一般小児病床では肺炎、胃腸炎などの感染症や喘息、川崎病、免疫性(特発性)血小板減少性紫斑病、IgA血管炎などに対応しております。NICUでは、在胎34週0日以降の早産児、体重1,800g以上の低出生体重児、その他院内出生の医療的対応が必要な新生児、また近隣の産院からのご紹介の新生児に対応しています。難産や帝王切開の際は、産科医の要請に応じて夜間でも新生児当直医、もしくはオンコール小児科医が立ち会って新生児に最適な対応ができる体制を取っております。緊急手術や集中治療が必要な重症と判断した場合、また当科での対応が困難なより専門性の高い疾患の場合には、適切な医療機関へ紹介させていただきます。

診療実績

外来患者数は1日30名前後で、年間の入院患者数は約250名です。約1/2が新生児で、他1/2の7割は肺炎、気管支炎、胃腸炎、川崎病などの急性疾患、3割は低身長に対する成長ホルモン分泌刺激試験や食物アレルギーに対する食物負荷試験などの検査入院です。

研究概要と実績

低ホスファターゼ症の遺伝子治療の研究、呼吸器領域では睡眠時無呼吸、感染と喘息、血清KL6と小児肺疾患、小児肺疾患の肺音、循環器領域では川崎病の血管病変成立機序、小児糖尿病の早期動脈硬化、アレルギー領域では予防接種とアレルギー、喘息児への吸入ステロイドの影響、神経領域では小児神経疾患の髄液の生化学、等に関する研究を行っています。実績につきましては小児科学教室ホームページをご覧下さい。

その他

地域の医療機関の先生方との交流と情報提供を兼ねて、多摩小児アレルギー臨床懇話会を開催しています。アレルギーに関する一般演題と新しい知見提供のための招待講師による特別講演という構成で年2回開催しており、日本小児科学会および日本アレルギー学会の認定研修会となっています。