理念・基本方針
開院時は7科(内科・外科・整形外科・産婦人科・小児科・眼科・耳鼻咽喉科)で診療をスタートし、翌年には救急医療センター(後に救命救急センターに移行)、その後脳神経外科・放射線科・麻酔科・泌尿器科・皮膚科・消化器科・神経科・内視鏡科が加わりました。
平成13年には内科が内科・循環器内科、神経科が精神神経科、そして産婦人科が女性診療科・産科へと科名を変更し、平成14年には外科が消化器外科・乳腺外科・一般外科へ科名変更するとともに呼吸器外科を新設。平成15年には内視鏡科が消化器科と統合。平成21年に呼吸器・腫瘍内科と放射線治療科、平成25年に総合診療科、平成26年に脳神経内科と血液内科、平成27年に腎臓内科を新設して現在22科体制となっています。
医療機関としてはもちろんですが、教育機関としても日本医科大学の卒前・卒後教育や、消防庁管轄の救急救命士の実地修練、薬科大学、看護専門学校の実習、さらに放射線技師、検査技師、理学療法士、視能訓練士、栄養士、臨床心理士、医療事務などを目指す学生の研修施設としての機能も有しています。
また、災害時に医療救護活動の中心となる「東京都災害拠点病院」、救急の患者さんに対し適切な医療を提供する「東京都指定二次救急医療機関」、その他にも「HIV診療拠点病院」「東京都がん診療連携拠点病院」「東京都周産期連携病院」「東京都脳卒中急性期医療機関」等、地域に貢献すべく幅広い活動をしています。
日本医科大学の教育理念と学是
教育理念
愛と研究心を有する質の高い医師と医学者の育成
学是
「克己殉公」(私心を捨てて、医療と社会に貢献する)
病院の理念
地域住民の健康増進に努め、高度な医療を追求し、
病院の基本方針
- 患者さんの権利を尊重し、
患者さんの立場に立った医療を実践します。 - 安全で安心な質の高い医療の確保に最善の努力を払います。
- 説明と同意を徹底し、患者さんの医療への参加を促します。
- 地域の基幹病院として、保健・医療・福祉に貢献します。
- 先進的医療を提供するため臨床研究を推進します。
患者さんの権利
- 個々の人格が尊重されます。
- 公平に安全な、質の高い医療を受けることができます。
- 治療に関する充分な説明と情報提供を受けることができます。
- 患者さん自身で治療を選択することができます。
- 希望すればセカンドオピニオンを受けることができます。
- 医療の過程で得られた個人情報は、厳正に保護されます。
子どもの権利憲章
- 子どもたちは、いつでもどんなときでもひとりの人間として大切にされ、個人として尊重されなければなりません。
- 子どもたちは、どんな病気であっても、最善の医療を受ける権利があります。
- 当院では、子どもたちは、いつでも安心できる環境で、安全な医療を受けることができます。
- 当院では、子どもたちは、病気のことやその治療方法について、それぞれの年齢や理解力に合わせ、十分な説明を受けることができます。
- 当院で医療を受ける子どもたちは、自分の考えを病院の人やご家族に自由に話すことができ、また不安なことや分からないことがあるときは自由に話したり、聞いたりすることができます。
- 子どもたちは、自分の健康について自分の意思で決めることができないときは、代わりとしてご家族に決めてもらうことができます。
- 当院では、医療を受ける時に子どもたちは、自分が嫌だと思うことについて嫌だと言ったり、泣いたり、大きな声を出すことができます。
- 当院では入院中、子どもたちはご家族と一緒に過ごすことができます。
- 当院では子どもたちは入院中も、年齢や成長発達に合わせた遊びやレクリエーションに参加でき、また教育を受けることができます。
- 当院では入院生活において、子どもたちとそのご家族のプライバシーは、いつでも守られます。
患者さんの責務とお願い
安全で良質の医療は、私たち医療スタッフと、健康や生命の最高の担い手である患者さんご自身との共同作業によって達成されます。そのために以下の点につきご理解・ご協力下さるようお願いします。
- 患者さん自身の健康に関する情報をできるだけ速やかに正確に提供して頂く責務があります。
- 納得できる医療を受けるため、医療に関する説明を十分理解できるまで受けて頂く責務があります。
- 院内の規律を守り、病院職員による医療提供や他の患者さんの治療に支障を与えないよう配慮する責務があります。
- あらゆる医療行為は本質的に不確実な部分があります。医療の安全性を高めるための最大限の努力を払っておりますが、患者さんの期待にそぐわぬ結果が生じる可能性があることをご理解下さい。
- 当院は研修医・医学生・看護学生をはじめとする医療系職種者・学生の教育を担う教育施設です。厳重な監督の下に研修を行っておりますので、ご理解・ご協力をお願いします。
- 法が許容し倫理原則に合致する場合は、患者さんの意思にそぐわぬ医療を例外的に行うことがあります。