薬剤部
薬剤部新体制から10年が経過しました。
当時14名だった薬剤師数は正職員29名、レジデント6名になり、全病棟への配備だけでなく、手術室、感染制御、外来がん指導、妊婦授乳婦、NST、心不全等の医療チームの一員としての役割も定着しています。
病棟専従薬剤師を配置せず、調剤や製剤、抗がん剤調製も全薬剤師が担当し、ジェネラリストとしての資質を維持できる体制をとっています。担当病棟は3年で変更しますが、各自の認定・専門領域には関われるようにすることで、薬剤師としての成長を俯瞰的に認識し、入職5年後には何らかの認定資格を取得できる環境が整っています。
薬剤師による「妊娠・授乳と薬相談外来」は5年目を迎えますが、これは女性診療科、小児科医師・看護師とのチーム医療が評価された結果、薬剤師によるカウンセリングがメインとなる外来で、専門資格を実地に活かせる結果となりました。その効果で、2023年には5月には「Hale’s Medications & Mothers’ Milk」の 日本語版を当院の薬剤師が中心となり、発刊されました。
研修施設としての認定は以下の通りです。
「緩和医療専門薬剤師研修施設」 日本緩和医療薬学会
「がん診療病院連携研修病院」 日本臨床腫瘍薬学会
2019年に開始したレジデント制度は6年目を迎え、これまでの修了者は全員正職員に採用され、大きな戦力となっています。
「気配りと優しさがあれば、多くの事はうまく進む」
この言葉をいつも部員に投げかけ、常に周りの薬剤師に気配りができるよう、人間力の向上にも期待しています。
2024年4月
薬剤部長 笠原 英城