脳神経内科

　本学脳神経内科の前身である第二内科は、1924年（大正12年）7月に当時飯田橋にあった日本医学専門学校飯田町分院、後の日本医科大学第一病院の開院とともに創設されました。武蔵小杉病院の脳神経内科は1999年（平成11年）に診療を開始しています。
　脳神経内科の担当領域は非常に広範囲です。脳神経外科と整形外科の内科部門と考えるのがわかりやすいかと思います。よく精神神経科や心療内科、メンタルクリニックと混同されますが、「心の病」を診る診療科ではありません。
　診療範囲はまさに「頭のてっぺんからつま先まで」です。脳、脊髄、末梢神経、筋肉のあらゆる病気の見立て、薬物治療、外科部門への橋渡しを担っています。
　頻度の多い病気としては、脳卒中（脳梗塞，脳出血）、認知症（アルツハイマー型、レビー小体型など）、頭痛、神経難病（パーキンソン病および親戚の病気、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症：ALSなど）、神経免疫疾患（多発性硬化症、視神経脊髄炎など）が挙げられます。
　なかでも認知症については、併設している「街ぐるみ認知症相談センター」と連携して、川崎市の認知症疾患医療センターとしての活動も評価されています。
　残念ながら医学が進歩した今日でも、脳神経領域の病気は完治せずに後遺症が残ったり、治療法がないことも少なくありません。武蔵小杉病院脳神経内科は地域に根ざすかかりつけの先生方と強く連携し、力を合わせて患者さんとそのご家族に寄り添った医療を進めていきたいと考えております。

脳神経内科 部長　長尾 毅彦

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