診療内容
対象疾患
神経免疫性疾患
多発性硬化症、視神経脊髄炎、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、多発筋炎などが該当します。症状は、
- ふらつく
- ものが二重にみえる
- 喋りにくい
- 手足に力が入りにくい
- 手足がしびれる
- 夕方まぶたが下がる
- 筋肉痛が治らない
など多彩です。採血・髄液検査・MRI・電気生理学的検査で診断します。免疫グロブリン大量静注療法、血漿交換、免疫吸着療法、ステロイドホルモン、免疫抑制薬など治療法・再発予防法がありますので、きちんと診断することが重要です。
神経感染症
脳炎・髄膜炎などがあります。症状は
- 頭痛
- 意識障害
- けいれん
などです。採血・髄液検査・MRI・脳波で診断します。抗ウイルス薬や抗生物質で治療します。命に関わる状態になることもあり、こちらもきちんと診断することが重要です。
認知症
- 日本医科大学武蔵小杉病
院は、2012年12月に川崎市の認知症疾患医療センターに認定 されました。 もの忘れが心配な方や認知症性疾患の患者さんの診断・ 治療と相談業務を行っています。 -
パーキンソン病
ドパミンの欠乏により動きにくくなる病気です。症状は
- 手足や頭がふるえる
- 手足が動きにくい
- 歩きにくい
- ころびやすい
などがあります。便秘もよくある症状です。進行性核上性麻痺・多系統萎縮症・レヴィ小体型認知症などパーキンソン病に似た病気がいくつかあり、診断は重要です。採血・CT/MRIなどの検査を実施します。必要に応じて、脳血流SPECT・ダットスキャン・MIBG心筋シンチを追加します。パーキンソン病の薬はたくさんあり、その選択は専門医に任せるべきです。現在、日本医科大学武蔵小杉病院では脳深部刺激術や刺激装置の電池交換が実施できませんが、その後の調節は脳神経内科で可能です。入院での電極再調整も実施しています。
リー・シルバーマン療法というリハビリテーションも始めました。1ヶ月程度入院いただき、スポーツのトレーニングのような手法で症状を改善するリハビリテーションです。