化膿性汗腺炎
化膿性汗腺炎は難治性のアクネや吹き出ものと勘違いされていることが多く、慢性の毛包に生じる炎症性疾患です。臀部や外陰部、腋窩などに有痛性の皮下結節を繰り返し、瘢痕を残してしまいます。化膿性汗腺炎の一つである臀部慢性膿皮症は特に喫煙者には高頻度で有棘細胞癌を合併することもあります。また、化膿性汗腺炎には糖尿病の高頻度で合併し、他の消化器疾患の合併で膿瘍病変を形成することもあります。まずは採血、細菌培養、画像検査、便検査をお勧めします。治療は抗生剤内服やステロイド外用でコントロールし、難治例はヒュミラ®が保険適応されており大変著効します。