小児循環器・成人先天性心疾患外来

先天性および後天性の心疾患患者さんの診断、治療を行っています。先天性心疾患では新生児から成人にいたるすべての年齢の患者さんに対応しております。小児および成人の先天性心疾患に対する姑息術、根治術ともに当院心臓血管外科にて施行しております。後天性心疾患は川崎病の冠動脈後遺症を有する患者さんの診断、および治療が主体となっており、その他、不整脈、各種心筋疾患などの患者さんの診断、治療を行っております。川崎病の巨大冠動脈瘤を有する患者さんの診断においては形態的な評価のみならず冠循環動態の評価も併せ行い、患者さん個々人個人の病態に合わせた内科的、外科的治療をきめ細かく行っております。必要に応じて当院心臓血管外科において乳児期から成人期に至る患者さんの冠動脈バイパス術や、適応症例にはバイパス術の際に巨大瘤の縫縮術も施行しております。心臓カテーテル・心臓血管造影検査はカテーテル治療を含め、年間約70例を行っております。カテーテル治療は主に肺動脈弁・大動脈弁の弁形成術、末梢肺動脈・大動脈の血管形成術、異常血管の塞栓術、さらに、川崎病後の冠動脈狭窄部の形成術、冠動脈内血栓溶解術などであり、いずれも良好な成績を得ております。なお、不整脈のカテーテル治療は当院循環器内科に依頼し施行しております。さらに年間約3万人の小・中・高の学童・生徒の学校心臓検診に携わり、心疾患および不整脈の診断、治療・管理を行っております。