ダビンチ

ダビンチ(Da Vinci Surgical System)とはIntuitive Surgical社製の内視鏡手術支援ロボットです。外科手術において世界中で普及し広くおこわなれております。当院でも2023年8月より第4世代のDa Vinci Xiを導入しました。

2024年5月時点で泌尿器科ではロボット支援前立腺全摘術、ロボット支援腎摘除術、ロボット支援腎(腎尿管)摘除術を行っており、消化器外科では食道癌、肝臓癌、結腸癌、直腸癌にロボット支援手術を行っております。

Xi_Trio_of_System_Components_High_ResXi OR setting_highresSi_Surgeon_Console_Controls_and_Operative_Field_ViewInstrument_Tip_Size_Comparison_with_Rice_Grains(Intuitive Surgical)

術者が操作台(サージョンコンソール)に座り3Dカメラで構成された立体視野でロボット本体を操作して手術を行います。

ロボットの鉗子は人の手よりも多くの関節と大きな可動域をもつため複雑かつ繊細な動きが可能となります。さらに10倍に視野を拡大することで肉眼では同定できないほど微小な血管や神経など細部まで視認することが可能です。Da Vinci Xiは従来のタイプよりも機能性に優れており手術操作がより効率的になることでさらなる低侵襲性を実現します。

患者さんにとってのメリット

    • 出血が少ない
      気腹(炭酸ガス)をした状態で手術を行うので出血量が少なく輸血はまれ
    • 傷口が小さく術後の疼痛が少ない
      術式にもよるが5mm-数cm程度の小さい傷がいくつか
    • 回復が早い
      出血量を抑えたり疼痛が軽減されることで術後の身体の回復が早まり入院期間の短縮につながる
    • 機能温存の可能性
      拡大視野でより微細な操作ができることで術後の機能の温存を期待できる

ロボット支援手術が適応になるか

現在本邦にて保険適応とされる対象疾患は多く泌尿器領域、消化器領域、婦人科領域、胸部外科領域と多岐に渡ります。
しかし実施が可能かについては医療機関や診療科、患者さんの状態(併存疾患、既往歴、ステージ)などにより様々ですので詳しくは当院までご相談ください。

お問い合わせ

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日本医科大学多摩永山病院

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