診療内容
尿所見異常から慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、電解質異常、腎不全に至るまですべての腎臓疾患を診療いたします。自覚症状は進行するまで出現しにくいのですが、尿に色や量の変化を認める、尿が泡立つようになった、むくみを認めるようになった、自宅血圧が上昇してきた、倦怠感が出てきたなどの際は要注意です。
慢性糸球体腎炎の中で最も多いIgA腎症に対しては耳鼻科医の協力のもと、扁桃摘出や慢性上咽頭炎に対する治療(Bスポット療法)も含めた根治治療を目指しております。その他の慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、急性腎不全などに対しては、腎生検を行った上で、病理医と協議のもと治療方針を決定します。疾患によっては血漿交換療法などの体外循環治療も行います。糖尿病が原因の場合は看護師、栄養士、薬剤師による定期的な指導も行っています。
残念ながら腎代替療法が必要となってしまった場合には、血液透析、腹膜透析の療法選択に十分な時間をかけ、ご納得いただいた上で患者さんにあった治療法を提供します。当院では腎移植は施行しておりませんが、希望がある場合には施行している施設にご紹介いたします。血液透析や腹膜透析に必要な手術なども当科で適切な時期に施行します。透析に入られた後の合併症に対しても対応いたします。
受診していただく際の注意事項
問診票や紹介状を拝見させていただいたうえで、お待ちいただいている間に採血・採尿などの検査を先に行っていただく場合もございます。
なお、受診時に体調不良な方は遠慮なく受付にお申し出ください。具合の悪い状況のままお待ちいただくことがないよう、速やかに対応させていただきます。
なお、現在のところ当科の外来は木曜、土曜日は休診となっておりますのでご注意ください。月曜日、水曜日は午後も診察しています。
お問い合わせ(平日・夜間・休日救急外来)
日本医科大学多摩永山病院
〒206-8512 東京都多摩市永山1-7-1
TEL: 042-371-2111(代表)