脳神経外科

田原日本医科大学脳神経外科は1964年に創設された診療科で、約60年の歴史があります。全体では、150の病床と年間1400例以上の手術を行う国内屈指の規模を誇っております。武蔵小杉病院は日本医科大学の分院の一つで、1994年に脳神経外科が設立されました。歴代の部長は池田幸穂、髙橋弘、喜多村孝幸、足立好司の諸先生で、現在は私、田原重志が務めております。
現在の診療体制ですが、脳神経外科専門医・指導医が5名で活動しております。このほかに、本大学病院で研鑽を積んだ救命救急センター所属の脳神経外科専門医が3名在籍しており、脳卒中などの救急疾患に対して連携体制を構築しております。
当科の特徴として、体に負担の少ない低侵襲手術を積極的に行なっております。その中でも間脳下垂体腫瘍に対する内視鏡下経鼻的手術は私のライフワークであり、個人としての手術数は本邦でも最多の件数を誇ります。また、近年脳神経外科領域における内視鏡手術の発展は目覚ましく、脳出血や水頭症、あるいは他の脳腫瘍の手術に対しても応用され、我々はこれらの治療についても積極的に内視鏡を活用しています。さらに、脳神経外科のもう一つの柱である脳卒中に関しても、現在低侵襲治療として血管内治療が主流になりつつあります。脳動脈瘤のコイリング術や急性期脳梗塞に対する血栓回収療法についても、当施設の血管内治療専門医が診療にあたります。
また、当院は周産期・小児医療センターを有し、積極的な小児の外来・入院診療が行われています。
我々も同様に、小児脳神経外科治療の専門医により、意欲的に小さなお子さんの治療を行なっております。その中でも、お尻のくぼみやあざなどから発見される潜在性二分脊椎の治療には特に力を入れております。この分野でも、内視鏡を用いた低侵襲な手術を積極的に行っています。引き続き院内小児関連科との協力体制のもと、県下・都内の各施設とも連携を行い、皆様の期待に添える様にしたいと考えております。
最後に当大学の脳神経外科は4つの付属病院の医師が互いに連携して治療を行なっております。特殊症例や難治症例に関しては、その分野を専門とする医師の応援を得て手術を行い、良好な治療成績を上げています。

脳神経外科 部長 田原 重志

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