セミオープンネットワークのご案内
当院は2021年に新病院に移転し、LDR5床、NICU15床を有し、産科病棟、分娩室、NICU、手術室、ICUが同じ4階に整備され、ローリスクからハイリスクの分娩まで幅広く対応できる体制が確立されました。こうした診療体制の拡充に伴い、地域の患者さんにより安心・より快適な周産期医療を提供するために、周辺の連携施設との協力の下「セミオープンネットワーク」を開設しました。
セミオープンシステムとは
「妊婦健診は自宅や職場近くの通いやすいクリニック・診療所を受診し、出産は高度な設備を持つ日本医科大学武蔵小杉病院で行う」というものです。
セミオープンシステムのメリット
(1)自宅から近くの通いやすいクリニックや診療所で妊婦健診を受ける事が出来るため、診療待ち時間の短縮や、通院の負担を減らす事ができます。
(2)夜間・休日など、普段通っている診療所の診療時間外での緊急時には、日本医科大学武蔵小杉病院で診療を受ける事ができます。
(3)分娩は高度な施設を備え、小児科・内科・救命救急センター・麻酔科・手術室と連携し、24時間365日体制で緊急時に対応可能な日本医科大学武蔵小杉病院で行います。
(4)「共通診療ノート」を利用する事によって、それぞれの医療機関が妊産婦さんの情報を共有する事が可能になり、検査の漏れや重複を避けたり、無駄を省く事ができます。
セミオープンシステムの利用方法
(1)ご妊娠を確認されたら、指定連携施設のいずれかを受診して診察を受けて下さい。
(2)連携施設で“NMS共通診療ノート”を受け取り、診療情報、妊娠リスクスコアを記入して 下さい。妊婦健診で行った検査データ(またはそのコピー)を、NMS共通診療ノートに添付して下さい。
(3)分娩予定日の確定、母子手帳交付ののち、連携施設からの紹介状をご持参のうえ当院初診外来を受診してください。
「セミオープンネットワークご利用の妊婦さん」として予約させて頂きます。
(4)連携医療機関で健診をお受けいただき、妊娠後期(妊娠32‐34週)に再受診して頂きます。
リスクがあると判断された患者様はセミオープンシステムは利用できず、日本医科大学武蔵小杉病院で定期健診を受けて頂きます。
(5)連携医療機関より当院への受診を勧められた時は速やかに受診して下さい。
(6)夜間や休日など連携医療機関で対応が困難な時間帯に、出血や腹痛、胎動減少などの症状があるときは当院で診察を受けることが出来ます。
(7)診察の時には母子手帳とNMS共通診療ノートの2冊必ず持参して下さい。かかりつけの クリニックや病院で健診を受ける際、緊急時・分娩時に日本医科大学武蔵小杉病院を受診される際には母子手帳と共に必ずご提示ください。
(8)外来時間外に緊急受診される場合や、分娩の為に来院される場合には、あらかじめお電話でご連絡お願い致します。
留意点
(1)連携施設で受けられていても、血液型および不規則抗体、その他医師が必要と判断した検査項目は改めて当院で検査させていただきます。
(2)妊婦健診で帝王切開の可能性が高いと判断された場合(前置胎盤、骨盤位など)、や切迫早産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などの診断を受けた場合には、連携施設の先生のご判断も加味して予定より早く当院を受診していただくことがあります。
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