児童思春期専門外来
児童思春期専門外来とは
- 子どもは成長や発達の過程で大人とは違った様々な悩みやうまくいかなさに直面します。例えば学校での友達づきあいや仲間関係での苦労だったり、進学や就職などの将来に対する不安だったり。場合によっては、悩みやうまくいかなさが続く中で、自信を無くしたり自分が嫌いになったりして、その結果不登校や自傷行為に至ることもあります。そうした子ども特有の悩みやうまくいかなさに対して、子どもの心や育ちに関する専門的な視点から支援や治療を行うのが児童思春期専門外来です。
- 児童思春期専門外来では児童思春期精神科医療に精通した専門医、精神保健福祉士、公認心理師が治療に当たります。対象年齢は概ね5歳(幼稚園・保育園年長)から15歳(中学3年生)になります。
- お子様についてこのようなことでお困りであれば是非ご相談ください。
- ・発達の遅れや偏り
- ・学習の苦手さ、取り組めなさ
- ・学校での集団生活が難しい
- ・かっとなりやすい、いらいらしやすい
- ・不安や心配が強い
- ・神経質になりすぎる
- ・やる気や元気が出ない
- ・ネガティブな気持ちが続く
- ・学校に行きにくい 等
※当院には児童思春期年代に特化した専門病床はありません。入院が必要な場合は他院にご紹介させていただくことがあります。
初めて受診される方へ~受診までの流れ~
- 児童思春期専門外来の初診は完全予約制となっております。児童思春期専門外来への受診を希望される方は日本医科大学付属病院の代表番号(03-3822-2131)にお電話いただき、精神神経科児童思春期専門外来の受診を希望する旨をお伝えください。
- また、受診には他の医療機関からの紹介状が必要となりますので、事前にご準備ください。
- 児童思春期専門外来を初めて受診される際には、母子手帳、学校生活の様子がわかるもの(通知表、連絡帳、教員からの情報提供書等)をお持ちください。また、初めて受診される際には診察前に問診票の記入をお願いしております。
- 以下から問診票をダウンロードすることも可能ですので、事前に記入したものを当日お持ちいただくことも可能です。
- 【児童思春期専門外来問診票】
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- なお、大学病院における専門外来という性質上、当外来では教育のため医学生、医師等が診察に陪席し診察の様子を見学させていただくことがあります。あらかじめご了承ください。
担当医紹介
成重 竜一郎(なりしげ りゅういちろう)
月曜日午前 初診外来
火曜日午前・金曜日午前 再診外来
2001年日本医科大学医学部卒。東京都立梅ヶ丘病院、日本医科大学付属病院、社会医療法人公徳会若宮病院等で勤務。2024年4月より日本医科大学付属病院精神神経科病院講師。医学博士、精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、子どものこころ専門医・指導医、日本児童青年精神医学会認定医。
著作:
『不登校に陥る子どもたち:「思春期のつまずき」から抜け出すためのプロセス』(合同出版)
『わたし中学生から統合失調症やってます。: 水色ともちゃんのつれづれ日記』(合同出版)(解説) 等