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外来受診から入院までの流れ

外来から入院まで(甲状腺、副甲状腺)

初めて受診なさる時は前医からの紹介状(診療情報提供書)および検査結果を持参していただくと、効率良く診断や治療が行えますので是非とも持参してください。ただし、紹介状がなくても受診は可能です。また、初めて受診なさるときは予約がとれない(次回より予約制)ので時間に余裕を持っていらしてください。

外来を受診していただくと、はじめに、当科外来を受診するまでの経緯、既往歴(今までに罹った病気や現在治療中の病気)、家族歴(血縁の方で癌や内分泌疾患などのある方)、現在の内服薬などの情報を問診担当医師がお聞きします。その後担当医の診察となります。必要に応じて血液検査、レントゲン、超音波検査、細胞診(細い針を腫瘍に刺して細胞を採ります)などを行い、次の外来までに必要な検査の予約と次回の外来の予約を取ります。前医からの情報より診断がつき手術が必要な場合、その日に手術予定日を決定します。追加の検査等が必要な場合は確実な診断がつき次第治療方針を決定します。手術が決定した場合、予定手術日より1ヶ月前から、手術を受けるのに必要な一般的な検査(血液検査、心電図、レントゲンなど)を外来(術前外来)で行います。また、同じ日に外来看護師から入院に関するオリエンテーションと手続きに関する説明を行い、疑問や不安があればその場で解消していただくようにしております。その後、入院までの間は特に外来に受診しなくてもよいように計画を立てますが、術前の検査で何らかの治療の必要性が生じた場合は、再度外来受診や早目の入院をしていただくことがあります。入院までの間は体調管理に気をつけていただき、喫煙なさっている方は禁煙していただきます。

入院から退院まで(甲状腺、副甲状腺疾患)

手術前に入院して、早めに治療を開始する方以外は手術予定日の2日前に入院していただきます。当科は毎週木曜日、金曜日が手術日ですので、火曜日、水曜日が入院日となります。入院当日、或は翌日に予定されている手術内容の説明を行い(ご家族の同席が望ましい)、その時手術開始時間をお伝えします。手術日前日に麻酔科受診をしていただき、手術日前夜はよく眠れるようにお薬を処方され、しっかり睡眠をとっていただきます。

手術が終わって、病室で戻られてからベッドの上で仰向けのまま安静をしていただき、水分を摂ることもできません。その後、約6時間経ってからベッドを立て座った姿勢で少量の水を飲んで“むせ”がないことが確認されれば水分を摂る事ができます。翌朝までは体位変換は可能ですが、ベッド上安静としていただいています。翌朝からはお食事も再開します。午前中には点滴からも開放され、歩行が可能となります。入浴はその翌日から可能となります。退院は、順調であれば翌週の月曜日には可能となります。従いまして、当科における入院期間は1週間弱となります。退院後は事務仕事などの軽作業の仕事でしたら、退院当日からでも復職可能です。退院日までに次回の外来の予約を取ります。通常は退院の2~3週間後に外来を受診していただき、手術標本に基づく最終診断(病理結果)をご報告します。

手術がすぐ必要ではなく経過観察となる場合

外来で十分な検査を行ったうえで、或は前医より十分な検査結果を提供されたうえで、その結果経過を観察することになる場合があります。その旨外来担当医より患者様が十分納得いくまで説明させていただきます。その後、数ヶ月から年単位で定期的に外来通院していただき、経過中手術が必要と判断される場合は速やかに手術予定を入れさせていただきます。