放射線科

放射線科は主に画像診断、IVR、放射線治療を担当しています。

画像診断は、単純X線、CT、MRI、核医学検査、乳腺撮影、超音波など多岐にわたる検査法を駆使し、病気を画像化して視覚的に評価する分野です。2024年度からは新たにPET-CT検査も開始します。皆様に最適な治療方針を示すため、病態に応じた検査法を選択し、先端の技術に基づいた撮像と解析を行っています。

IVR (Interventional Radiology) は、画像診断機器で身体の内部を観察しながら行う低侵襲治療の総称です。カテーテルを血管内に進める血管内治療としては、出血や動脈瘤に対する血管塞栓術、閉塞した血管を開通する血管拡張術、大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術、肝臓がんなどの悪性腫瘍に対する経動脈的化学塞栓術などが代表的です。その他、臓器に直接針を通して行う非血管系治療としては、組織の一部を採取する針生検や、悪性腫瘍に対する焼灼術などを行っています。

放射線治療部門は、地域がん診療連携拠点病院における重要部署です。専門医および専門技師が、各種の悪性腫瘍に対して、綿密な治療の計画と高精度の放射線照射療法を行っています。

このように放射線科は全身の臓器を対象としており、最も多くの患者様と接する診療部門のひとつです。放射線診断専門医・放射線治療専門医・IVR専門医・大動脈ステントグラフト指導医・放射線技師・看護師などのスタッフが一丸となり、検査・治療の成果向上に取り組んでいます。教育・研究活動や情報発信にも積極的に励みながら、北総病院放射線センターならではのヒューマニズムあふれる診療チームを構築することを目指しています。

放射線科　部長　嶺　貴彦

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