メンタルヘルス科
- メンタルヘルス科では15歳以上の精神的な問題全般を取り扱っています。不安症、うつ病、双極症(躁うつ病)、老年期の精神的な不調(特に認知症や軽度認知障害)に対する早期診断および治療を重視しております。大学病院ならではの充実した多種職連携、高度な検査を実施できる強みを生かし周辺の連携クリニックと連携を取り、紹介患者さんの要望に応えられるよう、初診時に十分な診察時間をかけて丁寧な診察に心がけています。
- 治療はガイドラインに従った標準的な治療を参考に、個々の特性を踏まえ、病状をより改善する方法を相談しながら、決定していきます。ケースによっては薬物療法や通常に診察の支持的精神療法のみならず、必要に応じて公認心理師による検査や専門的な心理療法(カウンセリングではありません)を組み合わせて治療を進めます。またうつ病の病状の維持のために2泊3日で無けいれん性通電療法なども施行可能です。
- つらい症状の背景にある要因を捉えるために、光トポグラフィー検査と心理検査(発達検査)を組み合わせ、結果をフィードバックし患者さん自身の病気に対する認識が深まることを重視しています。
- 認知症疾患医療センターの中で認知症にかかわる精神症状の相談も受け付けています。
- アミロイドPETによる軽い物忘れの状態からの早期認知症診断、アルツハイマー病に対する新薬、抗アミロイドβプロトフィブリル抗体(レケンビⓇ)の治療も行っています。
- 軽い物忘れやこころの健康を重視し、光トポグラフィー検査、頭部MRI、アミロイドPET、心理検査を組み合わせた脳とこころの検査パック(無症状の方は自費です)を提供しています。
- 当科は外来診療のみならず入院中の患者さんに対して多職種チームからなる精神科リエゾンチーム、認知症ケアチーム、緩和ケアチームの一員として、身体の病気で入院中の患者さんの精神的なケアに力を入れています。
メンタルヘルス科 部長 下田 健吾
臨床試験参加の御願い
当科では不安性の苦痛をともなううつ病の臨床試験を行っています
詳しくは コチラ
受付時間
ご来院される際は、お時間に余裕をもってお越しください。
初診受付時間 | 午前8時30分~午前11時30分 |
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初診・再診予約 予約変更専用電話 |
TEL:0476-99-2078 (月曜~土曜:午後1時00分~午後3時00分) ※再診のキャンセルについては、連絡の必要はありません。 |
備考 |
初診・再診とも予約患者さんのみ(予約受付:内線5355) 紹介状が必要となります。 |
院内精神科リエゾンチーム活動の中で救命救急科に自殺企図で搬送された患者さんの精神的ケアや継続支援を行っています。
* 当科はスタッフが少なく夜間休日は院内あるいは在宅待機(オンコール体制)であり、院内に常駐している当直医はおりませんのであらかじめご了承下さい。
* 精神科病床を有しておらず夜間オンコール体制であるため、病状次第では他院へご紹介する場合があります。
「光トポグラフィー検査」の実施
光トポグラフィー(NIRS)を用いるこの検査は、従来の臨床診断に加えて、近赤外光で大脳皮質のヘモグロビン濃度を計測し、課題遂行時の前頭葉と側頭葉の脳活動が、いずれの精神疾患のパターンに合致するかを判別することにより、うつ状態の原因になっている精神疾患の鑑別診断を補助するものです。
当院においても、平成23年4月1日に千葉県では第1号で承認されました。検査時間は説明を含めて約20分程度です。平成26年4月1日より保険適応になりました。検査希望者は主治医にご相談下さい。
※この検査は診断の確定や治療をするものではありません。
当科診療予約の際に光トポグラフィー検査を希望される旨お伝えください(診療当日に空きがあれば検査が出来ますが、あらかじめ検査希望と伝えていただくとスムーズです)検査は器具の装着+施行あわせて20分以内に終了します。現在月曜日と火曜日の13:00から14:00に30分に2人のペースで検査を施行しています。
検査結果は概ね4週間後に来院された際に説明します、説明後、結果は封筒に入れてご本人にもお渡しします。
認知症専門診断
当科では、専門医の問診による認知機能のスクリーニングに加え、MRIによる脳梗塞の有無や萎縮の程度、早期アルツハイマー型認知症診断支援システム(VSRAD)による海馬・海馬傍回付近の萎縮の評価、SPECT(eZIS解析), アミロイドPETを用いた脳血流などを総合的に検討して認知症の診断を行っています。
お問い合わせ
日本医科大学千葉北総病院
〒270-1694 千葉県印西市鎌苅1715
TEL: 0476-99-1111(代表)