診療内容

腹腔鏡:ロボット支援下腹腔鏡下手術・腹腔鏡手術・子宮鏡手術

ロボット支援下腹腔鏡下手術

ロボットを用いることで、通常の腹腔鏡手術に比べて繊細かつ複雑な操作を容易に行うことができる手術です。「ダヴィンチ」と呼ばれる手術支援ロボットが導入されており、これを使用して手術を行っています。当院では2022年から子宮良性腫瘍に対する子宮全摘術を、2024年4月から早期子宮体がんに対する子宮悪性腫瘍手術を開始しており、現在、保険診療で受けることが可能となっています。婦人科腫瘍専門医と腹腔鏡技術認定医が協力して安全に手術を行っています。

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術は従来の開腹手術に比べて、傷が小さく術後の痛みが軽い、入院期間が短く早期に社会復帰が可能である、といった良い点が多く、現在は婦人科良性疾患(卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜症など)のほとんどと、早期子宮体がんに対する骨盤リンパ節郭清を含む子宮悪性腫瘍手術が対応可能となっています。当院では内視鏡技術認定医の監督指導の下、多くの種類の手術を行っています。
腹腔鏡下子宮全摘 筋腫核出術 付属器摘出術 卵巣腫瘍摘出術 子宮内膜症焼灼手術
腹腔鏡下仙骨子宮靭帯固定術 子宮体癌手術

子宮鏡手術

子宮鏡手術(レゼクトスコープ手術)は、子宮の内腔の病変部を、子宮口からアプローチする手術方法です。お腹に傷ができず、術後の回復が早いなど、さまざまな利点があります。子宮鏡検査(検査のみです)は外来で施行します 軟性内視鏡で子宮内腔の検査を行います。
子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術と子宮鏡下子宮筋腫核出術は前日入院、翌日退院の2泊3日になります。

マタニティセンター:産科部門

当院で分娩を希望される方へ

大学病院ならではのチーム医療で、地域の「安心・安全なお産」をモットーに、妊娠・出産・育児までをトータルサポートします。正常妊娠のケアばかりでなく、一次医療機関で診療継続が困難な内科合併症のある妊婦さんの診療などもお引き受けしています。2022年12月より経産婦さん限定ですが計画無痛分娩を開始しました。(左側の無痛分娩のご案内をご参照下さい)

  • 大学病院ならではのチーム医療で妊娠・出産・育児までをトータルサポート (PDF:1033KB)

    女性診療科・産科の病棟(産婦人科の病棟)は、4階東病棟にあり、陣痛室・分娩室・LDR・新生児室・病室(4人部屋と個室)の設備があります。婦人科の患者さんと産科の患者さんの共用スペースになりますが、女性専用のフロアーになっており、分娩後は全員個室にて母児同室で安心してゆっくり過ごすことができます。
妊娠中の管理について

外来診療は産科外来と助産師外来で行われ、分娩は産科医の立会いのもと、助産師が中心となって行っています。出生時、新生児に問題がなければ産科医によって管理されます。もし、異常が発見されれば、小児科医が責任をもって診療にあたります。産後は、乳房ケア外来にて、授乳指導のほか新生児の体重チェックやメンタルケアなども行っています。

助産師外来のご案内 (PDF:164KB)
乳房ケア外来のご案内 (PDF:152KB)

現在、当院では新生児集中治療管理室(NICU)は稼働しておらず、早産や未熟児に関連した母体合併症がある場合は、事前に近隣の高次周産期施設へご紹介させていただくこともあります。当院での妊婦健診をご予約する際は、ご確認ください。

糖尿病合併妊娠などの内科合併症や精神科疾患(要入院治療患者は除く)などを持った妊婦さんに対しては、関連各科の医師と連携して、専門性の高い周産期管理を行っています。また、産後の危機的出血などの救急疾患に関しては、救命救急センターや放射線科と協力し積極的に対応しています。大学病院ならではの、安心・安全な妊娠・分娩管理に全力を尽くします。

婦人科腫瘍センター:婦人科部門

悪性腫瘍(がん)の診療について

「悪性腫瘍(がん)」は生命を脅かす病気です。診療の目的が、病気を根治することであることは、他科の腫瘍と違いがありません。しかし、産婦人科での診療は、「性と生殖」という人生の価値に大きくかかわる大切な臓器を取り扱っているという特殊性があり、プライバシーやメンタル面に特に注意を払いながら、患者さんが治療に専念できるよう心がけています。
当院は、地域がん診療拠点病院であり、日本婦人科腫瘍学会指定修練施設でもあります。基本的な治療指針は、治療ガイドラインにそった標準的な診療をおこなっております。

リンパ浮腫外来について

当院では、リンパ浮腫セラピストの資格を有する医師を中心に、婦人科がん治療後の下肢リンパ浮腫のケアを積極的に行っています。リンパ浮腫外来では、リンパ浮腫の診断とその他の浮腫の鑑別を行い、圧迫療法やリンパドレナージなどの複合的治療を行っています。入院から外来への、術後早期からのシームレスなケアにより、当院では下肢リンパ浮腫の発症率を有意に低下させることにも成功しています。弾性着衣のご注文を希望される患者さんには、看護師セラピストによる専用の弾性着衣外来をご用意しています。リンパ浮腫外来は、女性診療科以外のがん患者全般の診療も行っているため、お受けできる患者さんは院内治療中のがんの方に限らせていただいております。ご了承ください。

当院のリンパ浮腫診療体制 (PDF:145KB)
リンパ浮腫外来のご案内 (PDF:100KB)
リンパドレナージ外来のご案内 (PDF:73KB)
弾性着衣外来のご案内 (PDF:105KB)

お問い合わせ

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日本医科大学千葉北総病院

〒270-1694 千葉県印西市鎌苅1715
TEL: 0476-99-1111(代表)

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