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医師・医療機関のみなさまへ

呼吸器外科について

2006年に呼吸器外科が設立され、2009年には呼吸器腫瘍内科の診療も開始されました。呼吸器外科常勤医2名と呼吸器腫瘍内科常勤医6名が共同して呼吸器センターとして診療にあたっております。当院の呼吸器外科手術数は年々増加しており、現在では年間約200例の手術を行っております。気管支鏡検査やCTガイド下生検、術前後の補助療法(薬物療法、放射線療法)にも携わっております。

積極的に低侵襲手術である胸腔鏡手術を導入し、拡大切除、合併切除、気管支形成を必要としない比較的早期の原発性肺癌に対しては胸腔鏡下肺葉切除術+縦隔リンパ節郭清術を標準術式として行っています。この手術は痛みが少なく、肺機能および循環動態にも有利であり、標準的な入院期間は7日間程度です(術後約3-5日で退院)。一方、進行した肺癌に対しては、集学的治療を行いその一環として切除可能性を探ってまいりますが、合併切除や拡大切除を行う際には開胸手術で根治性を高めています。自然気胸に対しても胸腔鏡手術を実施し、術後2-3日後に退院、3-5日後で社会復帰しています。悪性縦隔腫瘍に対しては周囲臓器の合併切除を含んだ拡大手術で根治性を高め、良性縦隔腫瘍に対しては胸腔鏡を用いて身体に優しい手術を実施しております。

対象疾患

胸部疾患全般の外科的治療を行っております。当科の対象疾患は以下の通りです。

*胸部悪性疾患:肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔悪性腫瘍(胸腺腫・胸腺癌・縦隔胚細胞性腫瘍)、悪性胸膜中皮腫、胸壁・胸膜腫瘍、気管・気管支腫瘍、肺内悪性リンパ腫など

*胸部良性疾患:良性肺腫瘍(結核腫、過誤腫、血管腫、腺腫など)、嚢胞性肺疾患(自然気胸、気腫性肺嚢胞(巨大ブラ)など)、縦隔良性疾患(胸腺嚢胞、気管支嚢胞、心膜嚢胞、食道嚢胞、縦隔奇形腫など)、胸壁良性腫瘍(神経原性腫瘍など)、肺感染症・炎症ほか(抗酸菌感染、真菌感染、肺膿瘍、膿胸、縦隔炎、乳び胸、肺動静脈瘻など)、機能的疾患(手掌・腋窩多汗症など)

*診断的外科生検:内科的に診断困難な肺病変や肺門・縦隔リンパ節腫大、胸膜肥厚、胸水貯留など。

外来診療について

水、金曜日のいずれも午前中(9:00~12:30)に通常、予約診療にて行っております(A棟1F呼吸器センター)。しかし、初診や緊急の再診にも対応しておりますので遠慮なく電話にてお問い合わせください。