募金趣意書
日本医科大学は長い歴史と伝統に育まれた私立医科大学の雄として、これまでに1万名を超える臨床医をはじめ、医学研究者、医療従事者を含む数多くの医療人を輩出し、医学・医療の発展のために使命を果たし、社会に貢献し続けてまいりました。
日本医科大学は1876年に長谷川泰により創設された済生学舎を源とする日本で最も長い歴史を持つ私立医科大学です。時代は変わっても日本医科大学の根底に変わらずに受け継がれてきたのは「済生救民」という建学の精神であり、「克己殉公」という学是、そして「我が身を捨てて、広く人々のために尽くす」というスピリットです。
明日の社会を支える人材の育成機関としての本法人は、この精神を重く受け止め、医療人として誇りある生き方を実践するための組織環境づくりに取り組んでまいります。
現在、日本医科大学の本拠地である千駄木地区再開発や、付属4病院の新・改築等の施設整備を継続して計画しているところですが、この度「学校法人日本医科大学 武蔵小杉キャンパス再開発計画」を実行し、武蔵小杉病院新病院の建設を着工することとなりました。明日の人材育成という社会的使命を果たす上で、安定した財政基盤の確立という課題は避けて通ることができないと痛感しております。そのため、関係各位の方々に広く資金を募らせていただきたく、「武蔵小杉キャンパス再開発募金」をお願い申し上げる次第でございます。
本法人はこれからも教育、研究、医療機関として、明日の社会に貢献する多くの医師、医療人を育成し、皆様の健康や福祉の向上、地球全体の健康に貢献してまいります。経済状況の厳しい折から誠に恐縮ではありますが、ぜひ本学の取り組みにご賛同いただき、皆様
方のご芳志により、特段のご支援とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。
当院は、1937年に日本医科大学付属丸子病院として開設され、診療を開始いたしました。1963年に日本医科大学付属第二病院と改称され、長らくその名前で親しまれてきましたが、2006年から現在の日本医科大学武蔵小杉病院という、より地域に密着した名称に改称いたしました。
高度先進医療を提供する大学付属病院の立場から、発展著しい川崎市中原区における地域中核病院として、これまで地域医療に貢献するべく、皆様のご協力とご支援の中、日々努力を重ねてまいりました。
開設より80年を超え、当院の建物は老朽化し、新病院建設がかねてより計画されておりましたが、隣地の本学グラウンドにおける新病院建設計画がようやく実行の段階となりました。約2年間の建設期間を経て、2021年に新病院として生まれ変わります。