診療内容
専門分野
慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術
古くは「ちくのう症」として知られていた疾患ですが、従来は上くちびるの裏側を切開して手術をしていた時代がありました。出血も多いため左右別の日に行わねばならず、術後も顔面のはれが強く、手術をうけた方にはつらい手術という印象がありました。
最近ではハイビジョン内視鏡が進化し、ほとんどの症例で、鼻の穴から内視鏡を用いて手術が行われています。以前の手術より出血が少ないため、通常両側同時に行うことが可能です。また術後の痛みも、鼻への詰め物の進化により、かなり軽減しています。さらに、ナビゲーションシステムを用いて、丁寧に位置を確認することで手術の安全性を高めております。
一般の薬による治療で改善が見られないときには考慮してよい手術ですので、どうぞご相談ください。
専門外来(一般外来受診が必要です。)
精密聴力検査・めまい検査 |
月曜日~土曜日:午後1時30分~ 検査結果は担当医が説明 |
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補聴器外来 | 火曜日、木曜日 |
嗅覚外来 | 火曜日 |
大きな手術が必要な患者さんへ
頭頸部がんなど、大きな手術が必要な患者さんは適切な施設をご紹介するように連携を取っています。
検査
基準嗅力検査
T&T オルファクトメトリーともよばれ、5種類の様々な濃度のにおいを嗅いでいただき、「どの濃度でにおいを感じるか」、「どの濃度でどんなにおいかわかるか」を調べて、嗅覚障害の程度を判定する検査です。嗅覚障害の原因には、副鼻腔炎をはじめアレルギー性鼻炎、感冒、脳疾患、神経変性疾患、頭部外傷、加齢など様々な原因があります。鼻内所見やその他の検査から原因を診断し、それぞれの治療を提供していきます。
嗅覚障害が発症して2週間以上経過しても改善しない場合は、治療の介入が必要ですので、紹介状を持参の上、受診をご検討ください。
精密聴力検査
難聴の鑑別診断や補聴器の装用耳の決定に重要な語音明瞭度検査、自記オージオ検査を行っています。新生児の聴覚スクリーニングの精密検査として、また機能性難聴の診断に必要な聴性脳幹反応検査を行っています。
補聴器外来
手術を含む治療で改善が難しい難聴や徐々に進行する加齢性難聴に対し補聴器の装用指導を行っています。現在日本では、補聴器は量販店などどこでも購入できますが、その装用指導が十分でないため、うまく利用できていないのが実情です。補聴器外来では補聴器相談医と補聴器専門店との協力により、試用後の効果を納得の上、購入できるよう装用指導をおこないます。
お問い合わせ(平日・夜間・休日救急外来)
日本医科大学多摩永山病院
〒206-8512 東京都多摩市永山1-7-1
TEL: 042-371-2111(代表)