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医師・医療機関のみなさまへ

診療科の概要

脳神経外科は、日本脳神経外科学会専門医訓練施設ならびに日本脳卒中学会指定研修教育病院の認定を受けており、常勤5名(全員脳神経外科学会専門医、脳卒中学会専門医2名)及び非常勤6名(全員脳神経外科学会専門医、脊椎外科専門医1名)により構成されております。診療の主体は大きく2つのカテゴリーに分けられます。第1は脳腫瘍の診断、治療です。特に無症候性脳腫瘍や、頭蓋底腫瘍に対する手術は最も得意とする分野です。一方、悪性脳腫瘍の化学療法や脳下垂体腫瘍に関しては、付属病院から専門スタッフを依頼し治療を行っております。第2は脳卒中に対する治療です。緊急手術(くも膜下出血、脳内出血)は勿論の事、内頸動脈狭窄症に対しては専門チームにより診療、手術を行っています。また生活習慣病に対する治療・生活指導を行い、脳卒中の予防・再発防止に努めています。当科の診療は、その分野を「得意」とする医師が診療するという基本姿勢をモットーとしており、「偏りのないスタンダードな医療」が受けられる状況にあると自負いたしております。 脳神経外科は受診者満足度をより高める事を最大の目標として、日々診療に当っている次第です。

診療実績

令和元年度の診療実績は以下の如くです。

  • 外来患者数: 月平均877名、初診76名。紹介率43.5%。 (1日平均では40名、初診3名)
  • 入院患者数: 月平均721名(定床23床)、手術181例。
  • 内訳: 脳腫瘍20例、脳血管障害44例 (脳動脈瘤21例、脳動静脈奇形5例、頚動脈内膜剥離術24例、バイパス手術15例、高血圧性脳内出血6例、その他2例)、外傷15例、脊椎外科5例、その他11例。

研究概要と実績

部長の玉置(准教授)は(1)頚動脈内膜摘出術時の脳神経損傷の病態、(2)頚動脈内膜摘出術の手術手技、および(3)脳内出血の低侵襲手術手技について研究をしております。玉置は頚動脈内膜摘出時における神経損傷の病態を解明するため、迷走神経モニタリングをルーチンに施行しており、この分野では世界をリードしていると自負しております。これらの研究は国内の主要学会及びに国際学会で定期的に発表を行っております。

代表論文

  1. Tamaki T, et. al:Vernet's syndrome after carotid endarterectomy. Perspect Vasc Surg Endovasc Ther. 2013 Dec;25(3-4):65-8.
  2. Tamaki T, et. al: World J Surg.Observation of vocal fold and pharyngeal paralysis after carotid endarterectomy using a magnifying laryngoscope.2013 Apr;37(4):911-4.
  3. Kazunari Kogure, et. al:Technical Arrangement of the Williams-Isu Method for Anterior Cervical Discectomy and Fusion. J Nippon Med Sch.2015; 82(1):50-53.
  4. Kazunari Kogure,et. al:Indwelling Drains are not Necessary for Patients Undergoing One-level Anterior Cervical Fixation Surgery.J Nippon Med Sch.2015.82(3):124-129.