呼吸器外科

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月・火・木 (第3火曜日は休診)

 当科では原発性肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、自然気胸など、外科的治療の必要とする胸部・呼吸器系疾患を対象に診察・治療を行っております。
 2023年の呼吸器外科手術実績は81件、その内訳は肺悪性腫瘍35件(原発性肺癌22件、転移性肺腫瘍13件)、気胸35件、縦隔・胸壁腫瘍9件、良性腫瘍0件、その他2件でした。
 方針として肺癌を含めたほぼ全例に胸腔鏡を併用した低侵襲手術を施行しており、治療成績の向上と生活の質(Quality of Life)重視の両立を図っています。
 特に肺癌症例においては、外科、内科、放射線科、病理部の連携が重要であり、当院では定期的に肺癌症例検討会を行うことにより、迅速かつ適切な診断・治療方針を決定、遂行しております。
 また、近年肺癌症例の高齢化に伴い肺気腫・閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺炎(IP)などの呼吸器疾患を合併する手術症例が増加しております。このようなHigh Risk症例において、呼吸器内科及び麻酔科と連携し、術前、術中・術後を通してのきめ細かな管理と、胸腔鏡手術(VATS)による低侵襲治療を徹底し、合併症リスクの低減に努めています。
 この結果、2023年当科における肺癌手術症例の術後平均在院日数は3.5日であり、術前も含めて1週間以内の入院治療が可能です(糖尿病や抗凝固療法中など術前コントロールの必要な症例は除きます)。
 10~20代の若年者層が大半を占める自然気胸の手術治療(胸腔鏡下肺部分切除術)においては、術後平均在院日数は2.5日であり、退院後早期の仕事・学業への復帰を可能としています。
 また入院治療においては肺癌、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、気胸などに対応した疾患別クリニカルパスを導入しており、看護師、薬剤師などのスタッフと連携した治療を心掛け、納得のいく医療、最善の医療を提供できるようスタッフ一同努めております。

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呼吸器外科 部長 窪倉 浩俊

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