診療録管理室
特徴
診療録管理室は診療情報管理を専門に行う部門として、診療記録の管理、記録内容の監査、統計作成等を行っています。
当院では令和3年9月の新病院移転に併せて電子カルテが導入されました。電子カルテ導入後も紙の診療記録の管理を並行して行っており、紙の診療録は外来、入院共に最終来院日より10年間、画像診断フィルム類は撮影日から4年間の保管となっています。
部署内に診療録管理部門とスキャンセンターを有し、診療録管理部門は専任職員6名、スキャンセンターはパート職員若干名にて業務を行っており、診療録管理部門の6名全員が診療情報管理士の資格を取得しています。
業務内容
〇診療録管理部門
- 診療録の物的管理全般(保管・貸出・廃棄等)
- 記録内容点検(量的監査・質的監査・退院サマリー管理等)
- 国際疾病分類/手術処置分類/腫瘍分類(ICD10/ICD-9CM/ICD-O)による退院患者の分類・登録
- 退院患者情報データベース管理
- 診療記録等の開示
- がん登録(全国がん登録・院内がん登録)
- 各種統計作成
〇スキャンセンター
- 書類の電子化作業
- スキャン済書類の管理
院内がん登録
当院では、院内がん登録を実施しております。
院内がん登録とは、当院を受診された全ての患者さんのがん情報データ(がんの部位、組織、進行度、治療内容、予後等)を収集し登録し分析するための仕組みです。
集められたがん情報は個人が識別できないよう匿名化を行い、がん登録等の推進に関する法律に基づき、国が実施する全国がん登録(2015年までは神奈川県が実施する地域がん登録)や、国立がん研究センターが実施する全国集計に提出し、がん情報の把握やがん対策のための分析に利用されています。
当院の院内がん登録実績については「院内がん登録統計」を参照ください。
がん登録業務において生存率分析を目的に、定期的に予後調査を行っております。院内で予後情報が把握できない場合は、国立がん研究センターが実施する予後調査支援事業等により、各市区町村へ住民票紹介を行う場合があります。この事業での個人情報の利用について同意いただけない場合はその旨お申し出下さい。その場合の診療に関しての不利益は一切ございません。
お申し出がないものは同意していただいたものとして取り扱わせていただきます。
尚、お申し出はいつでも撤回、変更が可能です。
詳しくは下記の「院内がん登録について」と「院内がん登録二次利用についてのオプトアウト患者説明書」を参照ください。
-
- 院内がん登録について (PDF:1417KB)
- 院内がん登録二次利用についてのオプトアウト患者説明書 (PDF:616KB)
がん登録情報については、国立がん研究センターで研修を受けたがん登録担当者が個人情報保護法、当院の個人情報保護方針に基づき厳重な管理を行っております。
がん診療均てん化のための臨床情報データベース構築と活用に関する研究
当院は、国立がん研究センターが行っている「がん診療均てん化のための臨床情報データベース構築と活用に関する研究」の協力病院です。
がん診療均てん化のための臨床情報データベース構築と活用に関する研究とは、日本のどこの病院でも質の高いがん診療が受けられるようにするため、がん医療の均てん化の推進を目的とした研究です。
詳細は下記内容と国立がん研究センターがん対策情報センターのホームページをご覧下さい。
-
- がん診療均てん化のための臨床情報データベース構築と活用に関する研究 (PDF:359KB)
診療記録等の開示(カルテ開示)について
当院では、「日本医科大学武蔵小杉病院診療記録等の開示要領」に基づき、患者様が希望される場合に、診療記録等の情報を開示しております。
1. 目的
医療従事者と患者様が診療情報を共有し、相互の信頼関係を深め、医療の質の向上を図る目的とし診療記録等の開示を実施しております。その際、個人情報の保護及び診療に支障が生じないことを確認した上で診療記録を提供致します。
2. 対象とする診療情報
当院にて作成した診療記録
-
- 診療記録(診療経過記録、病名、退院時サマリー、手術記録等)
- 看護記録(看護計画、看護サマリー、経過表等)
- 検査記録(検体検査、病理検査、生理学的検査等)
- 画像記録(超音波写真、CT、MRI、レントゲンフィルム)
3. 開示請求が可能となる方
-
- 患者様本人
- 患者様本人から委任を受けた代理人
- 患者様が未成年者である場合または成年被後見人の場合、法定代理人
- 患者様本人が成人で判断の能力に疑義がある場合、現実に患者様の世話をしている親族及びこれに準ずる者(内縁関係にある者、事実上の養親子関係、実際に患者の世話をしている親族以外の縁故者)
- 患者様本人が死亡されている場合の遺族(配偶者、子、父母及びこれに準ずる者)
4. 開示請求にあたって必要な書類
-
- 当院様式の診療記録開示請求書 ※下記よりダウンロード可能です。
- 身分証明書(運転免許証、健康保険証、旅券、個人番号カード等)
- 委任状または同意書(任意様式も可能)※下記よりダウンロード可能です。
- 患者様との関係性を証明する書類(戸籍等謄本・抄本、住民票、登記事項証明書等)
-
開示請求者 開示に必要な書類 患者様本人の場合 -
- 診療記録開示請求書
- 請求者様の身分証明書
請求者が患者様の親族の場合 - 診療記録開示請求書
- 請求者様の身分証明書
- 患者様本人の身分証明書(患者様が死亡されている場合は不要)
- 委任状または同意書(患者様が未成年者の場合は不要)
- 患者様との関係性を証明する書類
請求者様が代理人・法定代理人の場合 - 診療記録開示請求書
- 請求者様の身分証明書
- 患者様本人の身分証明書(患者様が死亡されている場合は不要)
- 委任状または同意書
- 患者様との関係性を証明する書類(法定代理人の場合のみ必要)
患者様本人が成人で判断の能力に疑義がある場合 -
- 診療記録開示請求書
- 請求者様の身分証明書
- 患者様本人の身分証明書(患者様が死亡されている場合は不要)
- 患者様との関係性を証明する書類
-
※委任状または同意書の偽造による不正請求を防ぐ為委任状または同意書については原本の提出をお願い致します。また、患者様本人にご確認させて頂くことがありますのでご了承お願い致します。
5. 料金
項目 | 料金(税込み) |
開示手数料 | ¥5,500 |
医師面談料(1時間) |
¥11,000 |
電子カルテ(白黒印刷1枚) | ¥11 |
電子カルテ(カラー印刷1枚) | ¥22 |
紙カルテコピー代(白黒1枚) | ¥55 |
紙カルテコピー代(カラー1枚) | ¥110 |
フィルムコピー代 | (下記1枚につき) |
半切り・CT・MRI 大角 大四切 四切 六切 |
¥1,430 |
診療記録CD-R(PDFデータ 1枚) | ¥1,100 |
画像記録CD-R・DVD代(1枚) | ¥1,100 |
カルテ廃棄済証明書・回答書代(1枚) | ¥1,100 |
6. 開示までの期間
請求書受理日から開示決定通知まで所定日数は、個人情報開示の為院内での承認が必要となりますので2~4週間程度要します。予めご了承頂きますようお願い致します。開示方法については原則閲覧になります。ご希望により謄写物(コピー)のお渡しも可能です。
7. 非開示となる場合
下記に該当する場合、開示に応じられない事があります。
- 患者本人又は第三者の生命、身体、財産その他の権利・利益を害するおそれがある場合
- 当院業務の適正な実施に著しい支障を及ぼすおそれがある場合
- 法令に違反することとなる場合
診療記録等の全部又は、一部非開示となる場合、書面にて通知致します。
8. 診療記録等の閲覧・謄写物(コピー)のお渡しについて
準備が出来ましたら、請求書にご記載頂いた連絡先にご連絡致します。
- 診療記録等の閲覧についてはご来院頂き開示手数料をお支払いの上、当院指定場所にて閲覧して頂きます。
※医療者による診療記録内容の説明をご希望の場合は、受付時希望する旨を担当者へお伝え下さい。 - 謄写物(コピー)についてはご来院頂き開示手数料をお支払いの上、書類をご査収くださいますようお願い致します。
9. 開示請求の相談・受付(要予約)
相談窓口 |
日本医科大学武蔵小杉病院 診療録管理室 TEL:044-733-5181(代表) |
予約受付時間 |
月曜日~金曜日:午前8時30分~午後4時30分 ※土曜日、日曜日、祝日、創立記念日、年末年始休暇を除く |
郵送受付 |
上記該当の必要な書類の郵送をお願い致します。到着後、当院より確認の電話連絡させて頂きます。 |