精神科
当院の精神科は、一般の外来診療ではなく、身体の病気で入院している方の精神科的ケアを主に行っています(“コンサルテーション・リエゾン精神医療”といわれています)。総合病院に入院していると、さまざまな要因が重なって精神症状が出現することが多く、本来の身体治療が滞ってしまうことも稀ではありません。このような場合に、他科の医師や医療スタッフと協力して治療にあたり、心身両面での回復に努めています。
身体の病気で入院中に出現しやすい症状は、うつ、不安、不眠、せん妄が代表的です。せん妄とは、身体の病気の影響で、“意識が曇って、変なことを言う”といった症状を呈する状態です。これは高齢の方によく見られますが、認知症とは別のものです。これらの症状に対して、適切な薬物療法・非薬物療法を行いながら回復に努めています。
また、当科では自殺未遂で救命救急センターに入院されてくる方への対応にもあたっています。21世紀に入ってから、“自殺”が大きな社会問題として持続し、なお現在も十分な改善がみられておりません。年間20,000人以上の方が自殺で亡くなっていますが、自殺未遂者はその数十倍以上と見積もられています。自殺に至る原因として、さまざまな要因がありますが、精神科的な問題を抱えている方が大多数です。加えて、社会・経済的な問題が絡んでいることも多々あります。ソーシャルワーカー(医療相談員)を含む多職種と連携し、川崎市自殺対策総合推進計画事業に基づき川崎市とも連携しながら自殺未遂で入院された方のケアにもあたっています。
精神科 部長 岸 泰宏
スタッフ紹介
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講師 |
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助教・医員 |
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非常勤講師 |
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