診療内容

小児一般外来

平日(月曜日~土曜日)の午前中一般外来を受け付けております。以下の症状で受診される方がほとんどですが、稀に重篤な疾患が含まれております。まずは一般外来を受診されてください。その後、適切な指示をいたします。

  • ・発熱・咳嗽・頭痛・下痢・嘔吐・発疹・感冒

※からだに発疹のある方、耳の下が腫れている方は「はしか」、「おたふく」、「水ぼうそう」。「風疹」、「溶連菌」など感染症の可能性がありますので小児科受付で申し出てください。また「コロナウイルス感染症」「インフルエンザ感染症」、その他伝染性が高いと思われる方の診察は他の患者さまへの感染予防のため特診室で診察します。
不明な点がございましたら、小児科スタッフに声をかけてください。小児科看護師一同、あたたかい対応を心がけております。

※他医療機関からの紹介は随時受け入れ可能です。まずは月~土曜日の一般外来に受診してください。

※緊急ないしは重症の患者の受け入れに関してはまずは電話で連絡してください(044-733-5181代表)。その日の緊急担当医師が対応させていただきます。
(月~土・9:00~16:00及び川崎市小児2次救急輪番日は終日)

特殊疾患外来

循環器・川崎病

先天性心疾患(心室中隔欠損、心房中隔欠損、ファロー四徴症など)、後天性疾患(リウマチ熱、心筋症、川崎病の冠動脈病変など)、不整脈(心室性期外収縮、上室性期外収縮、QT延長症候群、発作性上室頻拍など)、学校心臓検査で発見された心臓疾患等、小児の心臓疾患全般。

アレルギー

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー歴のある人への予防接種等。減感作療法、舌下療法の相談、食物負荷試験、学校などの生活指導表の記入など。

血液外来(血液疾患、小児腫瘍性疾患、先天性免疫不全など)

血液専門医、小児血液がん専門医が対応します。
鉄欠乏性貧血、溶血性貧血、赤血球異常症(サラセミアなど)、免疫性血小板減少症(ITP)、白血病、悪性リンパ腫、再生不良性貧血などの造血不全症、先天性免疫不全症、LCH、溶血性貧血、血友病などの凝固異常症などを対象にします。腫瘍性疾患で外科治療が必要な場合は小児外科と連携して治療します。化学療法が必要な場合に関しては本院(文京区千駄木)などの高次医療機関を紹介させていただきます。

内分泌

小児糖尿病・低身長症・甲状腺疾患・肥満・代謝疾患ほか小児内分泌代謝疾患全般の診断・治療を行っています。成長ホルモン治療の適応があるかどうかを判定する検査入院は随時実施しています。さらに、先天代謝異常症の精密検査・酵素補充療法・フォローアップにも対応いたします。
また、日本最古の小児糖尿病サマーキャンプ「つぼみの会」へのボランティア参加を続けています。
先天異常症候群や遺伝性疾患の患者さんやご家族への遺伝カウンセリングも行っております(要事前予約)。

腎臓

学校集団尿検査で発見される無症候性尿異常(血尿、蛋白尿)、腎炎、ネフローゼ、腎不全、先天性腎尿路奇形、尿路感染症、尿細管疾患等。必要に応じて小児外科と連携して診療していきます。腎生検も実施可能です。

小児リウマチ外来・小児膠原病外来

  1. 小児リウマチ専門医、アレルギー専門医による月曜、金曜、土曜(土曜日は再診のみ)外来です。東横線、大井町線、南武線、横須賀線沿線の方の通院が便利な、横浜市に隣接する川崎市中原区の武蔵小杉駅近くの病院小児科です。

    1. 若年性特発性関節炎(JIA)・全身性エリテマトーデス(SLE)・皮膚筋炎・多発性筋炎・強皮症・混合性結合織病(MCTD)・シェーグレン症候群・ベーチエット病・抗リン脂質抗体症候群など小児期に発症されたすべてのリウマチ性疾患の方々の診断と治療について行います。進学に伴い、東京、神奈川に転居される高校生、大学生で小児期発症リウマチ・膠原病の方に対する継続した診療を行います。
    2. 小児の全身性エリテマトーデス(SLE、ループス腎炎)は、腎臓病の合併が成人よりも多く、腎生検による組織評価を行います。副腎皮質ステロイド薬と免疫抑制薬(プログラフ、セルセプト、ブレディニン)、経静脈シクロホスファミド静注療法、生物学的製剤(ベンリスタ)、プラケニルを組み合わせた治療を行います。将来の骨粗鬆症やステロイド性骨粗鬆症を意識した治療を行います。
    3. 関節リウマチ、関節型若年性特発性関節炎の方にレミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ、オレンシアなどの生物学的製剤を用いた治療を年令に応じて実施します。自己注射であるエンブレルとヒュミラは、医師、薬剤師、看護師が中心になり、ていねいに指導いたしますので、だれでも自分で注射をできるようになります。また、全身型若年性特発性関節炎の方にはアクテムラの点滴を外来で行います。地元の医療機関と連携して、これらの治療を当院で希望する方もご相談ください。
    4. シェーグレン症候群や関節型若年性特発性関節炎のドライアイ・目の乾燥感についても眼科専門医と連携して診断、治療を専門的に行います
    5. 眼科よりぶどう膜炎に対する生物学的製剤ヒュミラの導入の依頼を受け入れています。ヒュミラは小児科で処方、管理、患者指導いたしますので、眼科の先生は眼の診療に専念できます。眼科専門病院通院の方でも医療連携により、眼科の主治医を変えずに当院でヒュミラの治療を支援します。また、非感染性ぶどう膜炎の原因となる疾患についての精査の依頼に応じて、血液検査、RI検査を行います
    6. 家族性地中海熱(FMF)・TNF受容体関連周期性発熱症候群(TRAPS)などの周期性発熱、自己炎症性疾患の診断と治療を行います
    7. 成育医療センターや神奈川県立こども医療センターのような小児科専門病院通院中で、年齢的に内科への移行を進められた方、現在の通院施設まで遠方と考える方は、当外来で引き続き診療を継続します。また将来を見据えて成人科への移行支援を行います。女性に多い疾患では、思春期の性の問題や子宮頸がんワクチンについて説明することができます
    8. 学校保健の立場から、学校、薬局との連携したアレルギー診療を行っています。アレルギー(気管支喘息、鼻炎、食物アレルギー)に関する診察、学校におけるアナフィラキシー対応に関する御相談について、学校安全の立場から該当する患者様の診療を行います。小学校、中学校の養護教諭の先生から当外来に該当する児童、生徒について御紹介をいただくことができます。学校からの依頼に対しては、文書(診療情報提供書)で御回答することができます。調剤薬局の薬剤師の方が担当するエピペン指導の方法について、学校薬剤師の方の担当する学校内でのエピペン指導についての御相談についても含めて、連携した診療を行っています

神経

てんかん、熱性けいれんなどの痙攣性疾患。フロッピーインファントや筋ジストロフィーなどの筋疾患を対象とします。
常勤医師は不在のため、難治性の症例は専門施設を紹介させていただくことがあります。

小児感染症

慢性感染症と鑑別必要な小児リウマチ性疾患などの診療を行います。結核接触者検診、コッホ現象、抗菌薬、予防接種に関するご相談もお受けいたします。
海外赴任される方または海外から帰国された方のお子様のワクチンなどの相談もお受けいたします。

カウンセリング

知能検査、性格検査などの心理検査の他、不登校、心身症、夜尿や言葉の問題について。
※常勤の心理士不在のため、現在新規患者さまの受付・ご紹介は制限させていただいております。予めご了承ください。

その他

乳幼児健診、期検診、就学前健診、渡航前・渡航後健診、予防接種一般、家族相談、遺伝相談、乳幼児の運動・精神発達評価、マススクリーニング、各種学校健診陽性者の精密検査、各種診断書の作成等。