診療内容

特徴

総合的診療

周産期・小児医療センターではこどもたちの病気のために、小児外科、小児科、麻酔科などのスペシャリストが診療科の枠を超えて診療にあたります。

おなかの中にいるときからの診療

産科、新生児科と協力して、出生前診断された赤ちゃんの診療にあたります。もちろん生まれてから診断された赤ちゃんも、各診療部門と連携し、診療にあたります。

Quality of lifeを考えた診療

「Quality of life=生活の質、人生の質」
10年先、20年先を見据えて、それぞれのお子様の治療を選択できるように心掛けて診療にあたります。

心までも癒せるような診療

「自分の子どもなら・・・」を一番に考え、それぞれのお子様に一番合った治療を提供し、お子様やご家族が「治ってよかったね」と喜べるように診療にあたります。

おもな診療・検査内容

おもな疾患

以下に様々な疾患を紹介させていただいておりますが、小児外科疾患は多岐にわたるため、その一部となります。最終的には診察を受けていただかないとわからない場合がございますので、ご心配なことがございましたら、是非一度ご来院ください。

頭部・顔面 副耳、耳前瘻孔
口腔 舌小帯短縮、口唇小帯短縮
頚部 正中頚のう胞、側頚瘻、梨状窩瘻、リンパ管腫
胸部 肺分画症、肺のう胞性疾患、気胸、膿胸、漏斗胸
食道 胃食道逆流症、食道閉鎖症、食道狭窄、食道静脈瘤、異物誤飲・誤嚥
横隔膜 横隔膜ヘルニア、横隔膜弛緩症(挙上症)、食道裂孔ヘルニア
消化器 肥厚性幽門狭窄症、胃軸捻転症、胃・十二指腸潰瘍、消化管穿孔、腸閉鎖症、腸回転異常症、腸重積、メッケル憩室、腸管重複症、腸閉塞、ヒルシュスプルング病、直腸肛門奇形(鎖肛)、肛門周囲膿瘍、痔ろう、便秘症、痔核・裂肛、壊死性腸炎、胎便性腹膜炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、大腸ポリープ、下血
肝・胆・脾 胆道閉鎖症、胆道拡張症、胆石症、門脈圧亢進症、脾腫
膵炎、膵のう胞
腹壁・臍 臍ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、臍腸瘻、尿膜管遺残、臍炎、臍肉芽
鼡径部・精巣 鼡径ヘルニア、陰嚢水腫・精索水腫、ヌック管水腫、停留精巣、移動性精巣、急性陰嚢症
泌尿生殖器 水腎症・水尿管症、膀胱尿管逆流症、先天性腎疾患、包茎、埋没陰茎、精索静脈瘤、卵巣嚢腫、水膣・水子宮症
腫瘍 神経芽腫、ウィルムス腫瘍、肝芽腫、胚細胞腫瘍(奇形腫)、横紋筋肉腫、肺腫瘍、膵腫瘍、リンパ管腫、血管腫

上記疾患については、日本小児外科学会の公式ホームページ内の「小児外科で治療する病気」に詳しい解説がございますのでご参照下さい。

おもな検査

上・下部消化管造影検査 造影剤を使って、胃や大腸の形や流れをみたり、ポリープなどの有無を調べたりする検査です。頻回の嘔吐や下血、便秘などの診断の際に行います。
24時間pHモニター検査 食道内に細いチューブを入れ、食道への逆流の頻度を調べる検査です。胃食道逆流症の診断の際に行います。
上・下部消化管内視鏡検査 成人のカメラより細いカメラで、食道、胃、大腸などを観察する検査です。内視鏡専門医が行います。吐下血や異物誤飲などの診断、治療の際に行います。
幼少児の場合は、全身麻酔下で安全に検査が可能です。年長児の場合は、外来で静脈麻酔のみで行える場合があります。
直腸粘膜生検 直腸の粘膜の一部をとって、腸の神経があるかないかを顕微鏡で調べる検査です。便秘やヒルシュスプルング病の診断の際に行います。この検査は全身麻酔で安全に行えます。
膀胱造影検査 造影剤を使って、膀胱、尿道の形態を調べたり、尿管への逆流がないかを調べたりする検査です。尿路感染症や尿失禁、夜尿などの原因を診断するために行います。
排泄性腎盂尿造影検査 造影剤を使って、腎臓から膀胱までのおしっこの流れや形態を調べる検査です。
尿路感染症や水腎症などの診断の際に行います。
膀胱鏡検査 細いカメラを使って、尿道、膀胱を観察する検査です。膀胱尿管逆流症や慢性膀胱炎などの診断、治療の際に行います。この検査は全身麻酔で安全に行えます。
超音波検査 超音波で腹腔内や鼡径部など体の中を観察する検査です。痛くない検査で簡便でかつ侵襲も少ない検査です。皮下や腹部腫瘤、停留精巣などの診断の際に行います。
CT検査 レントゲンを使って、いろいろな方向から体の中を詳しく調べる検査です。
MRI検査 磁気を使って、いろいろな方向から体の中を詳しく調べる検査です。被ばくしないことがメリットですが、お子様の場合は安静が保てないため、お薬を使って眠った状態で検査する必要があります。
核医学検査 体に害のない放射線をだす薬を使って、体の中の状態を画像(シンチグラム)にする検査です。腎臓の機能、おしっこの流れ、おなかの腫瘍、炎症などを調
べるために行います。