千葉県警 × 日本医科大学千葉北総病院|サイバーセキュリティの強化に向けた一歩 – 講習会を開催
2025年2月20日、日本医科大学千葉北総病院で、医療機関のサイバーセキュリティを考える講習会が開催されました。
今回は、講師に千葉県警察本部をお招きし、サイバー攻撃の脅威、医療機関の課題、そしてその対策について、実例を交えながら詳しく解説していただきました。
医療機関のサイバーセキュリティの重要性
日本医科大学千葉北総病院は、急性期医療を展開しているため、セキュリティリテラシーの向上が極めて重要です。
参加者
- 医療情報室(電子カルテシステムの管理)
- 診療録管理室(診療情報の管理)
- 電子カルテオペレータ(電子カルテの操作支援)
- 看護部(現場で異常をいち早く察知する重要な役割)
講習で共有された重要ポイント
- ランサムウェア・フィッシング攻撃の最新動向
- 医療機関を狙ったサイバー攻撃の実例
- 電子カルテシステム障害の影響と対策の重要性
- 病院全体でのセキュリティ意識向上の取り組み など
看護師の視点がセキュリティ強化のカギに
本講習には、医療の最前線で業務を行う看護師がサイバー攻撃の第一発見者となる可能性があるという認識が当院の職員の間でも広まっており、それが参加につながりました。
これは当院に限らず、半田病院や大阪急性期・総合医療センターにおいても同様の事例が報告されており、システムの異常や違和感をいち早く察知する役割が、医療機関のサイバーセキュリティ向上において極めて重要であることが明らかになっています。
今後の取り組み
- 看護師向けのサイバーセキュリティ研修の実施
- インシデント対応フローの明確化とシミュレーション訓練の強化
- 全職員が参加できる情報共有の場を定期開催
まとめ
医療の現場を守るためには、一人ひとりの意識が鍵となります。日本医科大学千葉北総病院では、職員が協力しながら、より安全な医療環境を実現するための対策を進めていきます。
サイバーセキュリティ講習会の様子