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前立腺がんに対するロボット支援下前立腺全摘術始めました!

 今回ご紹介させていただく内容は、前立腺がんに対するロボット支援下前立腺全摘術についてです。手術支援ロボット(ダビンチ)を用いた手術は、2012年に前立腺がんに対し国内において保険収載されて以降、様々な悪性腫瘍に対しても保険収載されてきております。当院においても2020年9月より最新の手術支援ロボット、ダビンチXが導入され、10月より泌尿器科において前立腺がんに対するロボット支援下前立腺全摘術が開始されましたので、現況についてお伝えさせていただきます。
 当院においてダビンチ導入が決まって以降、多職種によるダビンチチームを発足し会議、マニュアル作り、他施設見学、ダビンチを用いての訓練、さらにはシミュレーションを幾度となく繰り返し万全の準備で10月より前立腺がんに対するロボット支援下前立腺全摘術をスタートしました。
 ロボット支援手術は一般的には、3Dによる拡大視野さらには多関節による精密な鉗子操作により細かく正確な手術操作が可能なことより出血が少なくさらに術後合併症が少ない手術が可能となると言われています。実際に当院における成績でも開腹前立腺全摘術と比較し出血量は約1/20、平均50mlで、入院期間も約3日程度短縮しております。ロボット支援手術を導入してみて実感したことは、出血量の少なさや術後疼痛の軽減さらには入院期間の短縮など質の高い手術であることをあらためて感じました。また周術期の合併症やトラブルもなく、ロボット支援下手術における多職種によるチーム医療が重要であることを認識しました。
 当院における前立腺がんに対するロボット支援手術導入により今までよりもさらに低侵襲で質の高い手術を患者さんにご提供出来ますので、前立腺がんの診断を受けた方や前立腺がんの疑いのある方は是非泌尿器科に受診してください。

                                                                                                                                                     部長 鈴木康友

ロボット支援下前立腺全摘術トレーニング ミカンの皮むき

ダヴィンチ操作トレーニング

手術支援ロボット ダビンチX

手術支援ロボットダビンチX

ロボット支援下前立腺全摘術 ポート作成

ポート作成

ロボット支援下前立腺全摘術 ドッキング

ドッキング

ロボット支援下前立腺全摘術 術者(サージョンコンソール操作)

サージョンコンソール操作

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