中央手術室
日本医科大学千葉北総病院の中央部門として、中央手術室は、患者さんに24時間最良の高度医療を迅速に提供することを目標にして、年間約4,000件の手術が行われています。中央手術室の設備としては、最新の設備と医療機器を備えた10の手術室からなっており、それぞれの手術室は移植手術の行えるクリーンルームをはじめ、各科の手術が行い易い設備環境となっています。代表的な手術としては、開腹手術などのスタンダードな手術から開頭術、開心術などの難易度の高い手術、そして、最近増加している鏡視下手術など広い分野にわたる手術が常時行われています。それらの手術を安全・確実に行われるために、内科、外科を問わず各科の医師、麻酔科医、看護師、臨床工学技士が密接に協力してチーム医療を行っています。また絶えず業務内容を見直して、患者さんの安全と医療の質の向上をめざしています。
主な設備・医療機器
全室は、高性能のHEPAフィルター装置を設け、クリーンな空気を保持することで、より清浄度の高い手術を提供しています。
またすべての麻酔器にはチャンネルモニター(心電図、パルスオキシメータ、自動血圧計、観血的動脈圧測定)が備えられ必要に応じて、さらに、経食道心臓エコー検査など最新の装置を用いて手術中のモニタリングや検査を行い安全で高度な麻酔を行なっています。骨折などの手術中のレントゲン透視には移動型Cアームシステム装置、各種微小血管手術用に顕微鏡装置、鏡視下手術用にモニターなど最新の設備が装備され最新で高度な手術を行うための手術設備は万全です。
手術までの流れ
手術前日
殆どの手術では、手術前日までに麻酔科術前診察(場所:麻酔科外来)を行ないます。診察をし、手術術式と患者さんの全身状態に応じた麻酔法、鎮痛法の選択とその説明があります。
手術当日
病棟より手術室に移動します。この時、病棟の看護師が付き添います。その後、担当する麻酔科医と看護師とともに、手術室に入り麻酔を受けます。
安全な手術を行うために行なっていること
氏名の確認
氏名の入ったリストネームバンドとカルテ、そして患者さんにお名前の確認を行ないます。確認時期は、手術室に入る前と手術室に入ってからの複数回実施します。
術式・部位の確認
手術が始まる前に執刀医、麻酔科医、看護師の三者で術式・部位を確認しあいます。
清潔な手術の管理
手術器械はすべて高性能な洗浄器により洗浄後、高度な消毒(滅菌)をされ、さらに清浄度を保持するため、コンテナーシステムという滅菌密閉容器を採用しています。
Wチェック
安全に輸血や注射などが行われるために複数の看護師及び、実施する医師により正しい輸血用血液または薬剤であることなどが使用前に確認されます。