平成30年9月19日
当院における結核症の発症について
この度、当院において、患者様及び職員の結核症発症が判明いたしました。患者様、ご家族様および関係者の皆様方には、ご心配とご迷惑をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます。
結核症の診断経緯及びこれまでの対応等の詳細につきましては、下記のとおりです。
今後、関連各機関と協力のうえ、結核に感染した可能性がある皆様について、発症の確認のための検査等を実施いたします。該当する方には当院から直接書面にてご連絡しましたので、ご理解とご協力をお願いいたします。
■経緯
- 平成29年8月:職員から1人目の発病者が診断されました。
- 平成29年9月:職員から2人目、3人目の発病者が診断されました。
- 平成29年10月:職員から4人目の発病者が診断されました。
- 平成29年12月:元入院患者様から5人目、6人目の発病者が診断されました。
また、集団感染対策委員会を開催し、感染源が不明であり同一感染源からの感染とは断定できず、引き続き調査と感染対策強化を行うこととなりました。 - 平成30年1月:職員から7人目の発病者が診断されました。
- 平成30年5月:元入院患者様から8人目の発病者が診断されました。
- 平成30年7月:元入院患者様から9人目の発病者が診断されました。また、発病者のうち3人の結核菌遺伝子型一致が確認されました。
- 平成30年8月:退職職員1人が2018年4月に感染していたことが判明しました。また、集団感染対策委員会を開催し、感染源の特定に至つてはいないが集団感染事例と判断されました。
- 平成30年9月:職員から10人目および元入院患者様から11人目の発病者が診断されました。9月14日発病者5名の結核菌遺伝子型一致が確認されました。9月18日集団感染事例として、厚生労働省へ報告されました。
■感染源(発端感染者)調査結果
発生当初には結核菌が得られませんでしたが、その後結核症を発症した方のうち3名の結核菌が同一株と判明したため、専門家のご意見もあわせ、同じ感染源から伝播したものと判断しました(平成30年7月)。しかし、感染源(発端感染者)は特定できておりません。発病者はすべて二次感染者と考えられております。
■今後の対応
発病者および感染者は、現時点で他の方に感染させるおそれはありません。
また、検査などの対象となる方には書面にて連絡いたしました。問診、診察、胸部エックス線検査などを行います。
■感染症法における人権保護
感染症法に基づき、感染症患者様の人権保護につきましては特段の配慮が求められております。何卒、ご理解を賜ります様お願い申し上げます。
■お問い合わせ先
以下の通りです。
なお、検査などの対象となる方には郵送でお知らせしております。
日本医科大学武蔵小杉病院
庶務課:044-578-1624
(お問合せ時間 月曜~金曜 9:00~17:00)