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[老人病研究所公開セミナー] 低タンパク質食給餌によるインスリンシグナルの変動を介した脂質蓄積機構の解明

<演者> 疫学部門 田口 雄亮 先生
<日時> 2015.3.26(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
<要旨> 成長期のラットに低タンパク質食を給餌すると、肝臓ではインスリンシグナルが増強し、中性脂肪が蓄積されることを私達は明らかにしてきた。今回、低タンパク質栄養状態で惹起される肝脂質蓄積機構について、ラット単離肝細胞を用いて検討を加えたので報告する。
低タンパク質食給餌ラット由来単離肝細胞では、シグナル因子のリン酸化量と脂質合成酵素アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子発現量がインスリンに応答して増加していた。このことから、低タンパク質食給餌群由来肝細胞では、インスリン感受性の亢進による脂質合成の促進がおこっている可能性が考えられた。