[老人病研究所公開セミナー] ブルーライト照射による皮膚への酸化ストレス誘導
<演者> 生化学部門 中嶋 裕也 先生
<日時> 2015.1.29(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
<要旨> 光老化は紫外線により誘発される老化とされている。一方、太陽光中に紫外線より多く含まれる可視光(特にブルーライト)の照射に関しても、紫外線(UVA)と同様に光増感物質を介した一重項酸素を発生させることによる酸化ストレスを誘導することが、in vitroにおいては示されている。しかし、in vivoにおける報告はほとんどない。私たちは酸化還元感受性蛋白質(roGFP)をヘアレスマウスに発現させ、ブルーライトによる皮膚への酸化ストレス誘導について検討した。その結果、ブルーライト照射が皮膚のミトコンドリアに酸化ストレスを誘導することが明らかになった。以上のことからブルーライトが光老化の一因となる可能性が示された。