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[老人病研究所公開セミナー] 血管の形成機構の解析を目的としたトランスジェニックカエルの作製

<演者> 病理部門 藤原 正和 先生
<日時> 2014.6.26(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
<要旨> 体の隅々まで張り巡らされた血管は、太さ・分岐頻度・有窓構造など、非常に多様な形態を持つ。しかしながら、これらの多様な形態がどのように構築されるのか、その機構についてはほとんど分かっていない。我々はこれまでにRed Indian dyeなどの色素やFluoSpheresなどの蛍光ビーズを用いた方法でアフリカツメガエルの血管にいつ・どこで多様性が生じるのかを解析してきた。今回、血管の多様な形態形成機構をより詳細に解析する為に、VEGFR2やTie2などのプロモーターによって制御されたトランスジェニックカエルを作製することを計画した。GFPや機能解析を行いたい遺伝子をこれらのプロモーターで血管内皮細胞特異的に発現させることができれば、形態学的な解析と分子レベルの機能解析を同時に行うことが可能となり、研究の大幅な発展が期待される。今回はトランスジェニックカエル作製方法の概要を中心に最初の実験結果を示す。