[老人病研究所公開セミナー] MAPK6-WNK1/4シグナルによる頭部形成の制御機構の解析
<演者> 免疫部門 清水 幹容 先生
<日時> 2014.4.24(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
<要旨> WNKキナーゼはWNKファミリーに属しているSer/Thrキナーゼで、WNKファミリーのうちWNK1とWNK4は偽性低アルドステロン症Ⅱ型 (PHAⅡ) の原因遺伝子として報告されている。一方、Wnk1-/-マウスやWnk4Δex7/Δex7マウスが胚性致死であることから、WNK1、WNK4は発生・分化にも関与すると推測されているが、発生過程における詳細な機能やシグナル伝達経路には不明な点が多い。本研究では、WNK1、WNK4の結合因子として新たにMAPKファミリーに属するMAPK6を同定し、Xenopus laevis (アフリカツメガエル) 胚を用いて初期発生におけるWNK1、WNK4、MAPK6のシグナル伝達経路の解析を行ったところ、MAPK6-WNK1/4シグナルが中脳、後脳を含む頭部構造の形成に重要であることを明らかにした。