[老人病研究所公開セミナー] アルツハイマー病発症における酸化ストレスの効果 ―新規アルツハイマー病モデルマウスの作製と解析―
<演者> 生化学部門 上村 尚美 先生
<日時> 2014. 3. 27(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
<要旨> 酸化ストレスは、アルツハイマー病をはじめとする神経変性疾患の原因の一つとなっている。アルツハイマー病患者やモデルマウスの脳で酸化ストレスの蓄積が多く報告されており、軽度認知障害の段階でも酸化タンパク質や酸化脂質の増加がみられている。我々は、アルツハイマー病における酸化ストレスの影響をさらに解析するために、アルツハイマー病モデルマウスと酸化ストレス亢進マウスの掛け合わせを行い、ダブルトランスジェニックマウスを作製し解析を行った。その結果、認知機能障害の発症において酸化ストレスは非常に重要な因子であることが明らかとなった。