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[老人病研究所公開セミナー] 発達と成長を司るホルモン、インスリン様成長因子の活性を増強する分子機構とその生理的意義

<演者> 疫学部門 山中 大介 先生
<日時> 2014. 1. 30(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
<要旨>  インスリン様成長因子(IGF)は、正常な発生・発達・成長・代謝維持・抗老化に必須なペプチドホルモンである。IGFが様々な細胞に作用すると、増殖・遊走・分化・生存を誘導すると同時に、タンパク質・糖などの同化を促進・異化を抑制する。このようなIGFの広範な生理活性は、組織・細胞の状態により緻密に制御されており、この仕組みの破綻は成長異常や癌化などを引き起こす。最近我々は、新規のPI3キナーゼ結合タンパク質PI3KAPがIGFの活性増強に必須であることを発見した。本セミナーでは、in vitroおよびin vivoにおける解析結果をもとに、PI3KAPを介したIGF活性増強の分子機構とその生理的意義について報告したい。