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[老人病研究所公開セミナー] MEP50による転写因子Gli1活性化を介した新しい癌幹細胞様細胞の維持機構

<演題> MEP50による転写因子Gli1活性化を介した新しい癌幹細胞様細胞の維持機構
<演者> 免疫部門 阿部 芳憲 先生
<日時> 2013. 11. 28(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
<要旨> 我々は細胞の癌化と深く関わるhedgehog (Hh) シグナル経路下流で機能する、転写因子Gli1の新規制御因子としてMEP50を同定し、MEP50がGli1蛋白質の安定化に関わることを以前に報告した。その後の解析から、肺癌や胃癌由来癌細胞株でMEP50の発現と共に、Gli1の転写活性が亢進していることが分かった。さらに興味深いことに、MEP50はHh経路非依存的にGli1を活性化し、癌細胞の中に含まれる癌幹細胞様細胞の維持に関わることを見出した。これらのことからMEP50はGli1活性化を通して肺癌や胃癌において癌幹細胞様細胞の維持に関わることで、癌細胞の増殖促進に働く可能性が考えられた。