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[老人病研究所公開セミナー] PU.1によるエピジェネティックな転写制御および薬剤効果制御機構の解析

<演題> PU.1によるエピジェネティックな転写制御および薬剤効果制御機構の解析
<演者> 生化学部門 井本 明美 先生
<日時> 2013. 4. 25(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院C館1F 第1・第2 会議室
<要旨> 転写因子PU.1は、骨髄単球系細胞およびB細胞の分化成熟に関与しており、PU.1発現低下が様々な造血器腫瘍と関連することが報告されている。そこで、PU.1のエピジェネティックな作用に着目して、PU.1下流標的遺伝子およびその発現制御機構を解析し、ビメンチン、メタロチオネイン-1の発現が、PU.1によりDNAメチル化およびヒストン修飾で制御されていることを明らかにした。また、PU.1と相互作用するDNAメチル化酵素の阻害剤であり、且つ、造血器腫瘍の治療薬である5-aza-2’-deoxycytidineの薬剤効果が、PU.1の発現量により異なることを明らかにし、PU.1が薬剤効果指標になり得る可能性を見出した。