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[老人病研究所公開セミナー] ケロイド発生におけるWntシグナル伝達経路の関与について

<演者> 東戸塚記念病院 形成外科  伊吾田 慎一 先生

<日時> 2013. 3. 28(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院C館1F 第1・第2 会議室

<要旨> ケロイドは、微細な傷から発生して拡大し続け、あらゆる治療に抵抗してしばしば再発をくり返す難治性疾患である。その病態は、線維芽細胞の増殖に始まり過剰なコラーゲンを産生し続ける異常な創傷治癒過程と考えられている。
 近年、ケロイドにおいて、Wntシグナルの下流に位置するβ-カテニンが高発現していることや、Wntシグナルの亢進と線維化の関連が報告されたことから、Wntシグナルがケロイド発生に関与している可能性が高く、その分子機構の解明を目的として解析を行った。その結果、WntシグナルのWnt5a/β-カテニン経路が関与している可能性が示唆された。