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[老人病研究所公開セミナー] Indolylmaleimide (IM)誘導体の細胞死抑制メカニズムの解明

<演者>生化学部門 井内勝哉 先生

<日時> 2012. 9. 27(木) 15:00~16:00
<場所> 武蔵小杉病院C館1F 第1・第2 会議室

<要旨>虚血性再灌流障害に対して保護効果を示すIndolylmaleimide (IM)誘導体は、酸化ストレスによるネクローシス細胞死を選択的に抑制する。我々は、IM誘導体の細胞死抑制メカニズム解明を目的に研究を行った。その結果、IM誘導体が細胞内のミトコンドリアに局在し、酸化ストレスが引き起こすミトコンドリア損傷を抑制することが分かった。さらに、ラットやマウス肝臓から単離したミトコンドリアを用いた実験において、酸化ストレスによるミトコンドリアの膨潤をIM誘導体が新規のメカニズムで抑制することが分かった。今回は、本研究で明らかになったIM誘導体のミトコンドリア保護作用メカニズムについて報告する。